IMF、スリランカ3.3億ドル支援正式承認 初回審査完了
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM135H60T11C23A2000000/
『【ムンバイ=花田亮輔】国際通貨基金(IMF)は12日、経済危機に陥ったスリランカ支援に向けた初回審査を理事会が完了したと発表した。3億3700万ドル(約490億円)相当の追加支援が正式に承認された。
スリランカは2022年、デフォルト(債務不履行)状態に陥り、IMFが23年3月に総額30億ドル相当の「特別引き出し権(SDR)」の段階的供与を認めた。経済改革の進捗などに応じ段階的に支援する仕組みで…
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『経済改革の進捗などに応じ段階的に支援する仕組みで、今回の承認で累計実行額は約6億7000万ドルとなった。
スリランカはIMFからの支援獲得のため、歳入拡大に向けた付加価値税(VAT)の引き上げやガバナンス改善などに取り組んできた。今回の審査による支援については、10月に実務者合意に達していた。
債務再編を巡っては、日本やインドなどが議長国を務める債権国会合と基本合意に達したと11月下旬に発表している。中国政府系の中国輸出入銀行とも、債務処理に向けた基本方針で合意したと表明していた。
IMFの岡村健司副専務理事は12日付の声明で、スリランカについて「マクロ経済政策の改革が実を結び始めている」と評価した。債権国会合や中国側との債務再編の進展も歓迎したうえで、迅速な正式合意と署名が重要との認識を示した。』