国民民主 前原代表代行 離党の意向固める 新党結成を検討か

国民民主 前原代表代行 離党の意向固める 新党結成を検討か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231130/k10014273161000.html

『 2023年11月30日 14時15分

国民民主党の前原代表代行は、離党する意向を固めました。新党の結成を検討しているということです。

前原代表代行は午後4時から記者会見するとしています。

関係者によりますと、国民民主党の前原代表代行は、離党する意向を固めました。

玉木代表らが政策実現を理由に政府・与党と協調する姿勢を強めていることへの反発が背景にあるものとみられます。そして、前原氏はみずからに同調する議員とともに新党を結成することを検討しているということです。

前原氏はことし9月の代表選挙で非自民・非共産での野党結集の必要性を訴えましたが、玉木氏に敗れました。新党の結成により、野党勢力の結集に向けた足がかりにしたいねらいもあるものとみられます。

前原氏は、衆議院京都2区選出の当選10回で、61歳。民主党政権で外務大臣や国土交通大臣などを歴任し、現在は国民民主党の代表代行を務めています。

午後4時から記者会見

前原代表代行は午後4時から記者会見することを明らかにしました。

国会内で記者団から「離党するのか」と聞かれたのに対し「午後4時から記者会見する」と述べました。

離党の理由や検討している新党の結成について説明するものとみられます。

国民民主 緊急役員会で対応協議

国民民主党は、前原代表代行が離党する意向を固めたことを受け、午後1時からおよそ30分間、国会内で緊急の執行役員会を開き、対応を協議しました。

そして今後の対応について、玉木代表と榛葉幹事長に一任することを確認しました。

自民 森山総務会長「今後もいろいろな動きが続く」

岸田総理大臣は30日午前、自民党本部で麻生副総裁、茂木幹事長、森山総務会長、萩生田政務調査会長、小渕選挙対策委員長の党執行部のメンバー5人とおよそ30分間、会談しました。

出席者によりますと、国民民主党の前原代表代行が離党する意向を固め、新党の結成を検討していることが話題になり、今後の政治情勢への影響などについて意見を交わしたということです。

また自民党の森山総務会長は派閥の会合で「今後もいろいろな動きが続くと思うが、今は自民党と岸田政権にとって極めて大事なときだ。一致団結して政権を支え、自民党の将来を間違いのない方向に持っていくことが1番大事だ」と述べました。

維新 馬場代表「『教育無償化を実現する会』と協調」

日本維新の会の馬場代表は、記者会見で「いろいろな場面で前原氏とつきあいがあるので、いつとは言えないが、新党を考えていることは事前に聞いていた。前原氏は議員経験が長く、豊富な経験を持っていて、政策面ではずいぶん勉強している」と述べました。

また馬場氏は、「前原氏が結成する運びの『教育無償化を実現する会』と来年2月の京都市長選挙で協調していくと思う。われわれは、是々非々で各政党とつきあうことを基本原則で政治活動をしているので、前原氏の新党とも協調できる部分は積極的に協調していく」と述べました。』