中国外相「永続的な停戦望む」 国連安保理でガザ情勢協議

中国外相「永続的な停戦望む」 国連安保理でガザ情勢協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29DT50Z21C23A1000000/

『【ニューヨーク=佐藤璃子】国連安全保障理事会は29日、パレスチナ自治区ガザの情勢について話し合うハイレベル会合を開いた。中国の王毅(ワン・イー)共産党政治局員兼外相が議長を務め「この数日間の戦闘休止が、新たな攻撃が始めるためのものではなく、包括的かつ永続的な停戦に向けた外交の始まりであることを望む」と訴えた。

パレスチナやヨルダンをはじめとしたアラブ諸国の外相や、イスラエルの国連大使などが会合に…

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『パレスチナやヨルダンをはじめとしたアラブ諸国の外相や、イスラエルの国連大使などが会合に参加した。議長を務めた王氏は会合で「中国は国際社会に対し、永続的な停戦を最優先事項として取り組むよう訴える」と強調し、民間人の保護や二国家解決の重要性を呼びかけた。

会合に出席した国連のグテレス事務総長は、一時的な戦闘休止によりガザに人道支援が届き始めたことを歓迎したうえで「しかし、膨大なニーズを満たすには不十分なままだ」と懸念を示し、さらなる支援が重要であると強調した。

パレスチナのマルキ外相は「イスラエルはガザをこの世の地獄に変えた。イスラエルはパレスチナの子どもたちをテロリストと呼び、殺害、逮捕、拷問を正当化している」と主張した。

各国から永続的な停戦を求める声が相次ぐなか、イスラエルのエルダン国連大使は「停戦の呼びかけは、ハマスを延命させるだけだ。停戦を支持する人はハマスがガザを支配し続けることを支持しているのと同じだ」と反論した。』