テスラ、「自動運転」の欠陥認識 訴訟で判事が疑い認定
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2300V0T21C23A1000000/
『【シリコンバレー=山田遼太郎】米電気自動車(EV)大手テスラが運転支援システムに欠陥があることを知りつつドライバーの利用を許していたとの指摘が米国で浮上した。2019年に衝突事故で死亡した男性の遺族が同社を訴えた訴訟で、判事はテスラに過失がある疑いを認めた。原告は裁判で多額の損害賠償を請求する可能性がある。
南部フロリダ州パームビーチ郡巡回裁判所の判事が22日までに判断した。遺族ら原告側とテスラ…
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『遺族ら原告側とテスラが提出した証拠に基づき、同社が「オートパイロット」と呼ぶ運転支援システムに欠陥があると認識しながら、適切な措置をとらなかった可能性があるとした。
今後の裁判の中で、原告が実際に生じた損害に加えて多額を課す「懲罰的損害賠償」を求めることも認めた。
具体的にはテスラ車のシステムが進路を横切る車両などの通行をうまく検知できないことを、最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏や技術者らが知っていた可能性があると指摘した。
性能が十分でないにもかかわらず、テスラがシステムをオートパイロット(自動運転)と呼び、さらに高度な自動運転であるかのような誤解を招く宣伝をしていた疑いもあると判事はみている。
テスラのオートパイロットは作動中も運転手による常時監視が必要で、日米などの自動運転の段階ではレベル2にあたる。レベル4や5といった、システムが運転主体を担う技術ではない。名称が完全自動運転が可能だという誤解を生んでいるとの指摘は多い。
19年のフロリダの事故では、男性が運転していたテスラのセダン「モデル3」が大型トラックがけん引するトレーラーと衝突。モデル3が下敷きとなり、男性は死亡した。
米国の他の訴訟ではテスラが勝訴した例もある。19年の別の死亡事故を巡る西部カリフォルニア州の裁判では23年10月末、オートパイロットが事故の原因だと認めない判決が出た。
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