創価学会の池田大作名誉会長が死去、95歳 公明党を結成

創価学会の池田大作名誉会長が死去、95歳 公明党を結成
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE181U50Y3A111C2000000/

 ※ 日本の安全保障の観点からは、海保の位置付けの行く末が注目だ…。

 ※ 現行法では、海保は直接には、「国交大臣」の指揮下に置かれている…。

 ※ そして、国交大臣は、自公連立政権において、「公明党の指定席」となっている…。
 
 ※ この構図に、変化が起きるのか…。

『2023年11月18日 14:50 (2023年11月18日 17:05更新)

宗教法人創価学会名誉会長で、同会の戦後の飛躍的な拡大を指導した池田大作(いけだ・だいさく)氏が11月15日夜、老衰のため死去した。95歳だった。創価学会が18日発表した。葬儀は近親者で行った。お別れの会を行うが、日取りなどは未定。

東京都生まれ。1947年8月、創価学会の戸田城聖第2代会長に出会い、19歳で入会した。54年には青年部参謀室長に就任。学会の政治進出の本格化に伴い、選挙運動を組織、指導するようになった。

60年に32歳で第3代会長に就任。池田氏の指導下で学会は64年、公明党を結成した。

70年代以降は海外布教と世界平和を目指す国際交流に力を注ぎ、中国の周恩来首相、旧ソ連のゴルバチョフ大統領(いずれも当時)ら各国の指導者や識者と意見交換するなど国内外で組織を拡大した。

学会ホームページによると、現在の日本国内の会員数は827万世帯。海外では世界192カ国・地域に280万人の会員がいる。

75年に創価学会インタナショナル(SGI)会長、79年に創価学会名誉会長に就任。教育・文化面では67年に創価学園、71年に創価大を開設した。著書に「人間革命」「仏法と宇宙を語る」など。海外要人との対談集も多数。

83年に国連平和賞を受賞したほか、モスクワ大学やボローニャ大学といった海外の大学から名誉博士号などの称号も贈られた。公の場に姿を見せることが少なくなった後も平和運動に力を入れ、近年はロシアに侵攻されたウクライナの平和回復や核拡散防止に関する提言を発表した。

75年2月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。

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原武史
放送大学 教授
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ひとこと解説

池田大作氏は三代会長として、二代会長の戸田城聖が確立させた折伏による信徒拡大路線を受け継いだばかりか、政界にも積極的に進出し、「王仏冥合」「国立戒壇建立」といったスローガンを掲げて政教一致路線を進めた。それが結果として1969年に政治学者の藤原弘達から批判され、政界と一線を画するようになる。だが公明党という政党が池田氏の影響力なしには発展しなかったことは確かだ。なぜ高度成長期に東京や大阪といった都市部を中心に信者が爆発的に増えていったのか。地方から上京した根なし草のような若者にとって、池田氏が唱える題目はなぜ魅力的に響いたのか。三代会長に就任した1960年以降の日記が公開されることを望みたい。
2023年11月18日 17:34 (2023年11月18日 21:38更新)
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中北浩爾
中央大学法学部 教授
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ひとこと解説

ご冥福をお祈りします。
 牧口会長、戸田会長に次ぐ第三代の創価学会会長に就任したのが、32歳のこと。以後、強力なカリスマで創価学会を日本最大の宗教団体に成長させました。東京の大森の海苔製造業者に生まれた大衆的な宗教指導者で、長兄がビルマで戦死した体験などから反戦平和を熱心に唱えました。名誉会長になった後も、全国各地の学会員を励まし、創価学会の求心力の源泉であり続けました。「大衆とともに」の理念の下、公明党を創立し、発展させたことも特筆に値します。
 徹底した大衆性、SGIの創設にみられる世界的な視野など、これほどの宗教指導者は当面、日本には現れないでしょう。戦後日本を体現する一人だと思います。
2023年11月18日 15:10 (2023年11月18日 17:13更新)』