IPEF首脳会合 “重要鉱物サプライチェーン強化へ新会合”声明

IPEF首脳会合 “重要鉱物サプライチェーン強化へ新会合”声明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231117/k10014261031000.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

『2023年11月17日 13時32分

アメリカや日本などが参加する経済連携の枠組み、IPEF=インド太平洋経済枠組みの首脳会合が日本時間の17日にアメリカで開かれ、重要鉱物のサプライチェーンの強化に向け、新たな定期会合を立ち上げることなどを盛り込んだ首脳声明を発表しました。

IPEFは、インド太平洋地域で中国に対抗することを念頭に、日本やアメリカ、インドなど14か国が参加する経済連携の枠組みで、今週の閣僚級会合を経て、

▽「サプライチェーン」の強化で参加国が署名し、
▽脱炭素に向けた投資を促進する「クリーン経済」など2つの分野についても実質妥結しました。

これを受け、IPEFの首脳会合がアメリカのサンフランシスコで、日本時間の17日午前、現地時間の16日開かれ、冒頭、アメリカのバイデン大統領は「まだやるべきことはあるが記録的な速さで進展をとげている」と述べて成果を強調しました。

首脳声明も発表され、この地域における新たな課題に対処し、参加国の競争力を高めるため、リチウムなど重要鉱物のサプライチェーンの強化に向けて新たな定期会合を立ち上げることなどが盛り込まれました。

一方、今回は、交渉していた「貿易」の分野でアメリカ国内からの反発などもあり、妥結が見送られました。

来年秋のアメリカ大統領選挙まで1年を切る中、交渉を主導するバイデン政権が日本などとともに協議をまとめることができるかが焦点となります。

岸田首相「参加国の関与促し 協力案件の形成不可欠」

首脳会合で、岸田総理大臣は「交渉を立ち上げて以来、わずか1年半で大きな進展を見たことを心から歓迎する。IPEFは地域の持続可能な経済成長に欠かせない、時代の要請を極めて的確に反映した枠組みだ」と述べました。

その上で「IPEFをより一層意義あるものにするためには、ハイスタンダードなルール・基準を策定することに加え、参加国の関与を促し、具体的な協力案件を形成することが不可欠だ。各国が必要とする分野で実体的なメリットを提示できるよう、日本として引き続き取り組んでいく」と述べました。』