やられっぱなしなわけがない中国人民の知恵
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『 例えば、中国の不動産会社が、売り逃げして、顧客の買ったマンションを完成させずに工事を止めた。中国の銀行が、顧客の預金の引き出しに応ぜず、実質的に預金封鎖をしている。そんな話を聞くと、いかにも中国の人民がお人好しに見えますが、そんな事はありません。先回りして、逆に不動産会社や銀行から資金を引き出して、踏み倒す猛者もいます。法律が機能しない人治主義の社会では、人を信頼するだけでは食い物にされるだけです。なので、人民の方も巧妙に立ち回ります。
例えば、預金封鎖に関する件ですが、既に何度も中国共産党に煮え湯を飲まされている、老齢の人民は、何をしようとしているのか、既に感づいています。本格的な預金封鎖が始められないうちに、銀行の全預金を引き出すべく、都市部の銀行は老人でごった返しています。法令として預金封鎖をしてしまうと、金融が混乱してしまうので、いくら中国政府でも今は不可能です。なので、その建前が崩れないうちに、現金で手元に置いておこうという動きです。
また、不動産でも、何も騙されるのは、一方的に顧客の方だけではありません。今、中国で財産保全を狙った離婚がブームです。機転の効く人間は、ついでに銀行をカモにして、資金を引き出して踏み倒す詐欺が流行っています。まず、離婚をして、所有しているマンションなり不動産を、どちらかの名義に変更します。仮に妻の名義になったとすると、夫は不動産を所有していない事になります。そして、今、不動産が売れないので、「最初に住む為の(投機目的ではない)不動産を取得する場合、優先して融資をし、金利を安くする」という政府の方針が出ています。なので、夫は不動産ローンを組んで、妻から不動産を買い取ります。この時の値段は、当事者間の取引ですから、不動産価格が下落している中で、それなりに高く設定できます。そして、妻にまとまった資金が振り込まれたのを確認して、夫は不動産ローンを踏み倒します。これで、不動産は銀行が差し押さえるわけですが、不動産不況で価格が下がっているので、競売にかけても、はるかに安い価格でしか売れません。
つまり、安い価格でしか売れない不動産を自分達の希望する高値で売る為、偽装離婚をして、中国政府が決めた方針を逆手にとって、不動産の譲渡・販売・踏み倒しをして、希望する現金を得る詐欺です。ただし、手続き的には、一切不法行為は行っていないし、銀行も査定価格の低い不動産を差し押さえているので、夫を詐欺で訴えるのは難しいし、民事になるので、共産党の介入も防げます。刑事だと、どんな判決を出すかは、共産党次第なので、そこを避ける工夫もされています。
そもそも、中国共産党の脅しが効かなくなってきています。北京大学の助教授の出した統計によると、新卒者の失業者は40%を超えます。(中国政府統計だと20%。現在は、発表自体を停止)つまり、人民個々人に対して割り振られている評価ポイント(共産党にどれだけ貢献したかを示す点数。悪いと、様々な不利益を受ける)が悪化しても、こんな社会では子供を育てるつもりは無いとして、気にせず、完成していない不動産ローンの支払いを拒否する顧客が増えています。
こうした社会の信用不安が、一人っ子政策を解除しても、子供を作らない夫婦が増えている原因になっています。実際、未だに出生率は、統計を取り始めて最低記録を毎年更新しています。中国政府は、これを責める事ができないんですよね。そういう社会を作って、今まで私腹を肥やしてきたのが、自分達ですから。就職出来ない若者がタンピン族として、労働を放棄して、最低限生きるだけの生活を敢えて始めているのも、どうせ将来、中国共産党の都合で振り回されて、結果的に財産を盗まれると思っているからです。努力するだけバカらしいという事ですね。そう考えるのが妥当な社会を作ったのは、中国共産党です。誰を恨むわけにもいかないジレンマです。 』