リーマン危機15年、金融システムに脆さ「影の銀行」2.4倍

リーマン危機15年、金融システムに脆さ「影の銀行」2.4倍
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN143C70U3A910C2000000/

『世界的な金融危機を招いた2008年9月15日の米金融大手リーマン・ブラザーズ破綻から15年になる。その教訓から強固になった金融システムにも綻びの火種が垣間見え始めた。危機後に膨らんだ緩和マネーの奔流は再び危機をもたらすのだろうか。

「金融の安定性を高められるはずだ」。8月下旬、米連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁は新たな銀行規制の強化案の意義を強調した。FDICや米連邦準備理事会…

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『多様な観点からニュースを考える

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中空麻奈
BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長

ひとこと解説

歴史は繰り返す。万全に対応したはずでも、どこかに穴があり、それが拡大し、数年ごとに問題を起こしてきた。

金利上昇のあとには、その副作用があらわれたし、過度なリスクテークとバブルの萌芽は必ずやその崩壊を招いた。

エンロン事件の際の不正会計やLTCM破綻の理由になったロシア国債のデフォルトやリーマンショックの際のCDO暴落など、”計算外”を吸収し切れなかった。

欧州債務危機は根本に放漫財政があった。

リターンにはリスクが付き物で、チェックを重ねても必ず穴が見つかる。

では、今のリスクはどこに潜んでいるか。不動産問題、債務残高、金利上昇。リスクを炙り出すネタは揃いつつある。警戒は怠らない、が鉄則だ。

2023年9月15日 10:53 』