米政権、アラスカでの採掘取り消し 自然保護アピール

米政権、アラスカでの採掘取り消し 自然保護アピール
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB071SO0X00C23A9000000/

『【ワシントン=共同】バイデン米政権は6日、アラスカ州北東部の北極国立野生生物保護区でトランプ前政権が認めた石油・ガス採掘のための土地貸与7件を取り消したと発表した。生態系や先住民の生活を守るためだと説明し、自然保護に取り組む姿勢をアピールした。

バイデン政権は3月、民間企業による州内での石油開発計画を許可して環境保護団体から批判を浴びており、信頼回復を図る狙いがある。自身も先住民のハーランド内務長官は記者会見で「地球上で最も壊れやすい景観を有する地で、石油を掘削できる者はいなくなった」と強調した。

この保護区を巡っては9件の貸与が決まっていたが、バイデン大統領は政権発足直後に再検討を指示。その後、2件については事業者が貸与を返上していた。

バイデン政権は6日、アラスカ国家石油保留地(NPRA)の開発規制案も公表した。5万2千平方キロを超える区域が対象で、将来の石油・ガス採掘のための土地貸与の制限を盛り込んだ。

バイデン氏は気候変動対策重視を掲げている。ただ3月の開発許可は気温上昇が特に大きい高緯度地域が対象だった上、2020年大統領選の際に「連邦政府の所有地では採掘を一切認めない」とした発言にも反していた。』