米政府、中国の半導体高度化を警戒 新型スマホを検証

米政府、中国の半導体高度化を警戒 新型スマホを検証
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06DBA0W3A900C2000000/

 ※ 「キリン」…。

 ※ 久々で、聞いたな…。どうなっていたのか…。

『【シリコンバレー=渡辺直樹、ワシントン=飛田臨太郎】米政府は中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が発売した新型スマートフォンの検証を始めた。2019年から強化してきた米国の半導体技術の禁輸で、高速通信規格5Gを搭載した高性能スマホは事実上生産が難しくなっていた。自社開発半導体を搭載し、制裁の影響を軽減している可能性もある。

注目を集めているのがファーウェイが8月に発売した新型スマホ「Ma…

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『注目を集めているのがファーウェイが8月に発売した新型スマホ「Mate60Pro」だ。カナダの調査会社・テックインサイツは、ファーウェイが自社開発し、中国の製造受託会社、中芯国際集成電路製造(SMIC)が製造した「キリン」チップが搭載されていると公表した。

回路線幅は7ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、5G通信に対応しているいう。量産が始まっている「3ナノ」「4ナノ」に比べると2世代前とまだ差があるものの、SMICは先端半導体生産をリードする台湾積体電路製造(TSMC)、サムスン電子に次ぐ微細化技術を進めている可能性がある。

ただ先端半導体の量産には材料や製造装置まで幅広いサプライチャーン(供給網)を構築する必要がある。米国の技術が多く使われ、禁輸対象となっている高度な製造装置なしには効率的な量産は難しいという見方も強い。

米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は5日、「特定の半導体についてはその特性や構成の正確な情報を得られるまでコメントを控える」とし、「もっと情報を得る必要がある」と説明した。

また、スマートフォンのような消費者向け製品などのデカップリング(分断)ではなく、「国家安全保障上の懸念にのみ焦点を当てた一連の技術制限の方針は維持する」と表明した。

あるファーウェイのサプライヤー幹部は「トップ営業をはじめ、ファーウェイの部品確保の力の入れ方はすごい。規制は順守するが、顧客である以上、売ってくれというものを断ることはできない」と話す。新製品の投入には、制裁下でも着々と力を蓄えるファーウェイのしたたかさが見え隠れする。

ファーウェイは米IDCの世界のスマートフォン出荷台数調査で、20年に四半期ベースで首位となったこともある。米制裁以降、5Gスマホなど高性能機種の生産が難しくなり、一部ブランドを独立させた。23年4〜6月の調査ではサムスン、米アップル、中国の小米(シャオミ)などに押され、6位以下のランキング外となっている。

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