石油精製プラントのメンテナンスが西側からの制裁禁輸のおかげで滞っている…。

石油精製プラントのメンテナンスが西側からの制裁禁輸のおかげで滞っている…。
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『ロイターの2023-8-31記事「Russia faces domestic fuel crunch, braces for more shortages」。
   石油精製プラントのメンテナンスが西側からの制裁禁輸のおかげで滞っていること、タンク貨車を走らせる鉄道網の疲弊、そしてルーブルの価値下落により、ロシア国内で消費するための石油製品が逼迫しており、国内卸し価格が暴騰している。

モスクワ政府は小売価格に上限を設定しているが、それをすれば「闇市場」を活性化させるだけであることは歴史が教えている。

 クラスノダール、アストラハンでは「Ai-92」ガソリンは品切れ。「Ai-95」ガソリンと軽油が、わずかに流通している。

 ※「Ai-92」はオクタン価が「AKI 87」と同じ。「Ai-95」は「AKI 91」と同じ。

 ヴォルガ河沿いのサマラ州では軽油の在庫がゼロになっている。

 軽油の卸値は7月から急上昇を開始していた。今は1トンあたり700米ドルくらいだが、これは2ヵ月前よりも15%高い。

 ロシア・エネルギー省は、輸出を抑制することで内需を満たす策を採るしかなくなっている。

 しかし南ロシアの農業地帯で軽油が逼迫し値上がりしている影響は、来年の国内食料品価格にかならず跳ね返るであろう。』