中国経済の不況入りで、軍への応募が急増した

 ※ 今日は、こんな所で…。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)8月26日(土曜日)
        通巻第7881号 <前日発行>
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 中国経済の不況入りで、軍への応募が急増した
  高卒が17000人、大卒は6000名、「就職先がないので」

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 中国人の一般的な常識では『軍など絶対に行くところではない。軍には人間のカスしかいない』だった。幾分、こうした侮蔑的な雰囲気が変わったのは戦略ロケット軍の創設と宇宙開発の重要性から、予算が増え、やけにエンジニア系の待遇がよくなり理工系大卒が応募しはじめた。

 2019年の武漢肺炎発生、都市のロックダウンが続き大不況に陥ると、まともな職場がなく、23年大学新卒(中国の卒業は7月)1158万人のうち、半分が就労に苦労している。若者の失業は21・3%が公式、実態は51%を超えていると北京専門家が推計した。

 異変がおきた。
 募集に苦労してきた軍に入隊希望の若者で溢れ始めた。高卒の入隊が17000名と、近年では稀な数字がでた。大卒では6000名が志願した。中国軍は国防七校というエンジニア専門大學の他に、陸軍が12の幹部育成学校をもち、海軍は8校、空軍は10校、ロケット部隊が3校、そして武警直属の幹部候補学校が7校ある。

 さらなる異変がつづいた。
 応募してくる若者のじつに56・9%が身体検査で不合格となる。近視乱視もはねられる。かれらは軍に一度ははいったら抜ける選択肢が非常に難しいことを知らない。途中で軍を辞めるときは罰金が43万円! くわえて軍で生活した食費、医療費など55万円相当の支払い義務がある。そのうえ除隊後、二年間の海外渡航禁止、ローン契約は資格無しと判定され、国有企業への就職はできない等、こうなると入隊したら、さいごまで地獄にいることを意味し、やっぱり「軍など絶対に行くところではない。軍には人間のカスしかいない』は真実であることを
知るのだ。 

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