中国最大の投資信託会社、理財商品の支払い不履行。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32242560.html
『中国最大の投資信託会社の中融信託が、支払い不履行になりました。ここは、貧乏人お断りの、いわゆる富裕層を対象とした投資信託です。投資金額も、日本円で億を出す人が、ゴロゴロいる感じですね。顧客の数は15万人と言われています。もし、ここが破産すると、一夜にして富裕層から貧困層に転落です。中国人は基本的に商業民族なんで、投資をする時は、全力ベットなんですよね。中には親戚中から借金して、投資する人もいるくらいです。まぁ、今までは、不動産に投資していれば、高い確率でアガれたので、それで問題無かったのですが、既にスキームの逆回転が始まっているので、下手な不動産を掴んでいると地獄を見ます。
それは、上海のような一等地でも同じです。今まで、外国人が数十万人単位で、仕事の都合で住んでいたので、不動産の又貸しで大儲けできました。賃貸で物件を借りて、そこに利益を乗せて外国人に貸すわけです。ところが、武漢肺炎で、中国国内に住む事をリスクと考えるようになり、多くの外国人が逃げ出しています。その為、空き家が大量に出て、借りる人間がいないのに大量の物件を抱えて、こうした業者は、資産の持ち出しで瀕死になっています。なにせ、何十部屋も所有していたオーナーもいましたからねぇ。ちなみに、人がいなくなったので、上海の商店街もシャッター商店街になっています。なにせ人がいないので、エスカレーターすら経費削減で止めている施設が珍しくありません。テナントのいない階は、照明を全て落としています。
どうも、不動産投資に失敗したのは、こうした素人投資家だけではなく、プロも同じだったようで、投資した資金が回収不能になり、資金が行き詰まったようです。また、急場を凌ぐ為に、実在しない嘘のプロジェクトを宣伝して、金融商品として売っていたという話もあります。そうした金融商品が、今年、大量に満期を迎えたのですが、この支払いができなくなりました。まぁ、この時代に年利で7%とか、かなり怪しい利率を出していたので、さもありなんという感じです。資金を受け取るどころか、返って来ない可能性もあります。
既に顧客は支店の前に集結して、抗議デモを始めていて、警察も出動する騒ぎになっています。まぁ、いつもの風景です。この会社の運用資金は、全体で約16兆円と言われているので、ちょっとした国家予算並です。中国国内で、資産を持っていると、これがあるので、安心できないのですね。なので、富裕層ほど、資金を海外に逃がして、自分も最終的には移民しようとします。そうしない限り、何かしらの事故やら政府の方針で、持っている資産が無くなる可能性が常にあります。
まぁ、これは冗談ですが、今の中国の状況を革命で解決するという話が出ています。再度、共産革命を起こして、人民の財産を全て没収し、債務をチャラにして、集めた資産は、配給制で配るという事です。バカバカしく聞こえますが、少なくても外債以外の中国国内の借金問題は、強制的にリセットできます。実際に、毛沢東は中国建国の時に、やったんですよね。被害を受けたのは、地主だったり資本家です。財産は共産党に召し上げられて、スッテンテンにされました。
ただ、あの時は、共産革命の熱が世界中に溢れていて、本気で共産主義を理想とする文化人も、世界中にいて、革命の理想に燃える市民も多かったので、状況は今と比較はできません。ただ、不穏な兆候は見えます。人民食堂など、国家運営の食事の供給システムの復活。区画単位で高い塀で囲った団地群。塀の外に出なくても生活できるように、日用品は全て塀の中で買えます。これは、人民統制する行政の都合で、そういう作りの団地を増やしていると言われています。つまり、区画単位で規制する為の準備ですね。そして、農民に作る作物まで指示し、それ以外は認めない農管という管理組織の復活。こうした動きは、計画経済そのものです。どうにも、借金という問題が整理不能になった時、ガラガラポンで、革命という名目で、強制リセットするというのは、あながち夢物語ではないかも知れません。』