台風7号 温帯低気圧に 広く大気不安定 引き続き大雨に警戒を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230817/k10014165061000.html

『2023年8月17日 16時17分
近畿を縦断し各地で記録的な大雨となった台風7号は、北海道の西の海上で温帯低気圧に変わりました。西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になっていて、引き続き大雨に警戒が必要です。
気象庁によりますと、15日の明け方に和歌山県に上陸した台風7号は、近畿地方を縦断したあと日本海を北上し、17日午後3時に北海道の西の海上で温帯低気圧に変わりました。
この低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいることや、東シナ海にある別の低気圧の影響で、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。
午後3時半までの1時間には、
▽宮城県の栗原市耕英で55ミリの非常に激しい雨が降ったほか、
▽熊本県菊池市で44.5ミリの激しい雨が降りました。
これまでの雨で岩手県と宮城県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また北海道では風が強まり、利尻空港では午後3時すぎに24.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。
17日は広い範囲で雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
中国地方や四国、近畿、東海などでは台風7号による先日の記録的な大雨で地盤が緩んでいるところがあり、今後、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し、落雷や突風にも十分注意するよう呼びかけています。
また、北海道では暴風に警戒し、高波にも十分注意してください。』