2つの「インド」はG20を導けるのか

2つの「インド」はG20を導けるのか
https://www.nikkei.com/live/event/EVT230803002

 ※ 2つのインドとは、「インド」と「インドネシア」のことらしい…。

『南半球や北半球の南部に位置する新興・途上国「グローバルサウス」が存在感を増しています。人口の増加や経済成長が続く一方、地域紛争や貧困、環境汚染などの問題を抱えた国々も多く、光と同時に深い影を持つのがグローバルサウスの特徴です。NIKKEI LIVE「グローバルサウスが動かす世界」の3回目は、9月9~10日にインドの首都ニューデリーで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を取り上げます。

ロシアのウクライナ侵攻を機にG20には大きな亀裂が走り、インドネシアで開かれた昨年のG20首脳会議も紛糾しました。最終的に議長国のインドネシアはインドなどグローバルサウスの支援を受け、閣僚級会議でまとめされなかった共同文書を採択しました。

今年のG20閣僚級会議では、米欧日と中ロが理念で対立する一方、グローバルサウスは食糧やエネルギー、脱炭素などで自国の利害を主張し、共同文書のとりまとめが一段と難しくなっています。議長国インドは、「インドの島々」を意味するインドネシアなどの協力を得て、首脳会議を成功に導くことができるのでしょうか。国際担当の高橋徹編集委員、岩城聡ニューデリー支局長、地曳航也ジャカルタ支局長、首相官邸キャップの秋山裕之記者がG20を振り返り、グローバルサウスが動かす今後の国際秩序を展望します。

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