プーチンロシアの選民思想

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:プーチンロシアの選民思想
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 ※ 「プーチンロシアの選民思想」も何も、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ひいては「一神教」は、全て、「選民思想」じゃないのか?

 ※ ユダヤ教(紀元前13世紀ころ):ユダヤ民族は、神に選ばれし民である!「最後の審判の日」に、我が民族だけが、救済される!
 
 キリスト教(紀元1世紀中ごろ):いやいや、それは「古い教え」である!神は、その御子イエス・キリストを遣わされた!新たな「契約」を結んだ、我らこそ救済される!

 イスラム教(7世紀初め):いやいやいや、それこそ「古い教え」である!神は、真の「預言者」であるムハンマドに、神託を下された!クアルーンの教えを守る者こそ、神の教えを実践する者である!「アッラーの他に、神なし!」

 ※ 全て、「選民思想」に聞こえるんだが…。

『プーチンロシアの実態には、選民思想の背景が在るのではと思索し、過去に、それに言及した人物はいないかと検索していた。するとロシアのクリミア強制併合時の「クリミアは不可分の存在、西側諸国を批判=ロシア大統領」というロイターの2014年3月18日の記事がヒットした。右は、約10年前のクレムリンのプーチン氏。なぜかロイターは、すでに両手を挙げた写真を掲載していた。

何とその古い記事ではプーチン氏が「クリミアは、われわれすべてにとり歴史的な重要性を持つ、、、国民の心のなかでは、クリミアはロシアといつも不可分の存在だったし、いまもそうだ。」との彼の発言を紹介し、プーチン氏が「米国をはじめとする西側諸国は、政策遂行に際し、国際法でなく、銃による支配を好んでいる」と批判。「(西側諸国は)例外論や選民思想を信じるに至った。世界の運命は自ら決めることができ、正しいのは自分たちだけだと信じている」とした。、、との記事になっていた。

プーチン氏が、米、西側は、選民思想(idea of being part of a chosen people elitism:選ばれた人々の一員であるという考え,エリート主義)からロシアを非難していると述べていたのだ。

この言葉、狭義ではユダヤ人の思想のことを指すが、西側にはそれ以外の民族も多いので、現在の創作物の多くで使われる“否定されるべき悪党の思想”としての意味で使ったのだろうが、筆者には意外だった。

当時のプーチン氏の発言から10年近く経った今、プーチン氏の行動の背後には、正にその“否定されるべき悪党の思想”(選民思想)があると思っていたからだ。思い上がった悪の考えで西側を非難し行動しているとの、当時のプーチン氏の指摘は、そのままそっくり、今のプーチンロシアに当てはまる。それほどに、彼の発言や行動には、一片たりとも正論と言える部分が見当たらない。もっとも、在ったとしても、侵略と言う今世紀最悪の影に埋もれ、陽に当たる事はないだろう。 参考:ユダヤ人と私 その12 選民思想と「エスノセントリズム」:
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米ホワイトハウスのジャン=ピエール報道官は2023年7月24日、ロシア首都モスクワ中心部への無人機攻撃を非難するロシアへ対し、これはロシアが始めた戦争の結果であり、クレムリンは平和な町に対する凄惨な攻撃を続けるのではなく、ウクライナから自国軍を撤退させることでいつでも同戦争を止めることができるとコメントした。

そして同氏は、「ロシアはオデーサにて港を爆撃し、ウクライナの民間人を死傷させ、ユネスコの歴史遺産施設を破壊し、また世界中の外国のための何万トンの穀物も破壊した」と指摘した。参照記事 、、、、21世紀に、こんな悪党が存在するのだ。過去ブログ:2023年7月ロシアがウクライナ南部ドナウ川の穀物倉庫破壊:』