NYダウ、5年10カ月ぶり9連騰 ナスダックは反落
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『【ニューヨーク=大島有美子】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比163ドル97セント(0.5%)高の3万5225ドル18セントで終え、9営業日続伸となった。トランプ前政権の経済政策への期待が高まっていた2017年9月以来、5年10カ月ぶりとなる。
米経済の底堅さへの期待や、企業業績が市場予想を相次いで上回っていることが株式相場を押し上げている。
ダウ平均の採用銘柄では、日用品・製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が6%高、IT(情報技術)大手のIBMが2%高となり、指数を押し上げた。J&Jは同日発表した2023年4〜6月期決算が市場予想を上回る増収増益だった。
一方、多くの機関投資家が参照するS&P500種株価指数は0.7%、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は2%、それぞれ下げた。ともに4営業日ぶりの下落だ。前日夕方に決算を発表した電気自動車のテスラが10%安となったほか、市場予想を下回る業績だった動画配信のネットフリックスが8%下げた。
17年の9連騰を演出したのは、トランプ前政権による経済政策が企業業績や米景気を押し上げるとの期待感だった。今回は米連邦準備理事会(FRB)による利上げが近く打ち止めになるとの観測や、景気後退懸念が和らいでいることが株高をもたらしている。
20日の経済指標では、7月9〜15日の週間の新規失業保険申請件数が前週から減少し、市場予想を下回る22万8000件にとどまった。投資家に労働市場の底堅さを意識させた。
金融情報会社リフィニティブの20日時点の集計によると、S&P500の構成企業で23年4〜6月期決算を発表した77社のうち、73%が市場予想を上回る1株あたり利益(EPS)を報告した。過去の傾向と比べても好調という。
まだ8割近くの企業が決算を発表していない。米証券ミラー・タバックのマシュー・マリー氏は「決算シーズンの出だしはおおむね順調だったが、判断するには時期尚早だ」としている。
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