米国「ローン拒否」21%、5年ぶり高水準 審査厳しく

米国「ローン拒否」21%、5年ぶり高水準 審査厳しく
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1809H0Y3A710C2000000/

『【ニューヨーク=斉藤雄太】米国の消費者が融資やクレジットカードといった与信を受けにくくなっていることがニューヨーク連銀の17日公表の調査結果でわかった。過去1年間で融資などの申請者が審査に落ちた割合は6月調査で21.8%と前回の2月調査から4.5ポイント上がり、2018年6月以来5年ぶりの高水準になった。

ニューヨーク連銀は消費者向け調査の一環として与信の申請・審査状況などを4カ月ごとに聞き取り、結果を公表している。今回は3月以降に米地銀が相次ぎ破綻した後で最初の調査結果になり、金融機関が与信に慎重になっている様子を映した。

与信を断られた割合は「40歳以下」「41?59歳」「60歳以上」と各年代でそろって前回調査から上昇した。借り手の信用度合いを測る「クレジットスコア」別でみると、680以下と相対的に低い人で断られる割合が目立って上昇した。

金融商品別では、自動車ローンを断られる人が14.2%と前回から5.1ポイント上がり、データの遡れる13年以降で最も高くなった。住宅ローンの新規借り入れや借り換え審査に落ちる人の割合も高まった。クレジットカードの申請や限度額の引き上げも通りにくくなっている。

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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ひとこと解説

全米の銀行を対象とするFRB実施の四半期調査「銀行上級貸出担当者調査(Senior Loan Officer Opinion Survey on Bank Lending Practice)」の直近4月分で、消費者向けの割賦払い融資に前向きかどうかをたずねた設問への回答をもとにしたDI(プラスは前向き、マイナスは後ろ向きを示す)は▲22.8になった。

コロナ危機の渦中だった20年7月(▲41.0)以来の厳しさ。コロナ危機局面を除くと、金融危機局面だった08年10月(▲47.2)以来のマイナス幅である。

大幅な利上げに、春の金融不安の影響も加わり、家計を取り巻く信用状況はかなりタイト化している。
2023年7月18日 8:31 』