岸田外交、抑え役なき対中交渉 揺らぐ「楕円の理論」

岸田外交、抑え役なき対中交渉 揺らぐ「楕円の理論」
「安倍後」政治の行方③ 残されたタスク
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA294430Z20C23A6000000/

『「法の支配に基づく国際秩序を守り抜く」。岸田文雄首相が5月に広島で開いた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の記者会見で強調したのは「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」だった。

FOIPは安倍晋三元首相が打ち出した概念で「自由」や「法の支配」を重視する。ロシアによるウクライナ侵攻で「力による現状変更」が公然と起き、その重要性は世界で再認識されている。

安倍氏はトランプ前米大統領と蜜月関係を築…

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『多様な観点からニュースを考える

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
分析・考察

これまでの1年間の岸田政権の歩みを振り返れば、よくやったところと、なんで?というところが50:50である。

よくやったのは、ウクライナ支援とG7サミットである。自らがウクライナを電撃訪問したことが評価されよう。G7サミットで明確なメッセージを共同声明に盛り込んだのも得点といえる。

失点はなぜ息子さんを補佐官に起用したのか。しかも、信じられない行動をしても、首を斬るのは遅すぎた。

マイナンバーカードの混乱も失点といえる。

そのほかに対中について岸田政権独自の戦略がみえていないのはプラスにはならない

2023年7月10日 7:11 (2023年7月10日 7:40更新)
G7広島サミット 』