米下院軍事委員会トップが訪台 協力強化、蔡総統と一致

米下院軍事委員会トップが訪台 協力強化、蔡総統と一致
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM27CQ90X20C23A6000000/

『【台北=龍元秀明】台湾を訪問した米下院軍事委員会トップのロジャース委員長(共和党)は28日、台北市内の総統府で蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談した。台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に、米台の協力強化で一致した。

下院軍事委員会トップの訪台は台湾外交部(外務省)の公表ベースで約9年ぶり。2016年の蔡政権発足後では初となる。中国の強い反発は必至だ。

ロジャース氏は会談で「米台は長きにわたる重要なパートナーだ。法治や民主、自由といった多くの価値観を共有しており、友好を深め続ける」と述べた。同氏は対中強硬派として知られ、下院軍事委員会の超党派議員団を率いて27〜29日の日程で台湾を訪れている。
蔡氏はロジャース氏ら下院軍事委員会が台湾の防衛力強化を支持してきたことに触れ「米議会が超党派で台湾の安全保障を重視し、台湾への支持を行動で示してきたことに感謝したい」と述べた。

4月にはマッカーシー米下院議長が米国で蔡氏と会談し、米下院外交委員会トップのマコール委員長が台北で蔡氏と会ったばかり。今回はこれらに続く要職議員と蔡氏との会談となり、米議会の台湾支持が一段と鮮明になった。』