パリで「新金融協定サミット」開幕 世銀改革など議論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2267W0S3A620C2000000/
『【パリ=北松円香】マクロン仏大統領が提唱した「新グローバル金融協定のためのサミット」が22日、パリで開幕した。中国の李強(リー・チャン)首相ら各国首脳40名やイエレン米財務長官ら政権幹部、国際機関の高官が出席する。発展途上国の債務問題や、世界銀行など国際金融機関の改革を議論する。
マクロン氏は2022年11月にエジプトで開催された第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)の後に「もっとも脆弱な国々との新たな金融協定が必要だ」と指摘し、同サミットの構想を明らかにしていた。
23日までの会期中、フランスは同サミットを気候変動に関わる金融支援や国際的金融秩序の見直しに関し、南北の断絶を防ぎながら議論する場にしたい思惑がある。先進国だけでなく多数の発展途上国の首脳を招いたのもそのためだ。
焦点の一つが、世界銀行をはじめ国際開発金融機関の機能強化だ。「第2次世界大戦後にブレトンウッズ体制が確立した時期と比べて、世界は大きく変わっている」(仏大統領府筋)との問題意識が強い。
22日のサミット開幕前にパリで記者会見したイエレン氏は、中国が最大の貸し手となっているザンビアの債務再編協議が前進しているとして「非常に心強い」と強調した。途上国や中所得国向けの支援能力を拡大する世銀の改革については、引き続き増資も選択肢に入っていると説明した。
サミットの議論と並行し、フランスは活発な首脳外交を展開する構えだ。22日はボルヌ仏首相に続いてマクロン氏も李氏と会談する見通し。23日にはブラジルのルラ大統領とマクロン氏の会談なども予定されている。』