西側からの制裁にもかかわらず、今年のロシアからのガソリン輸出は昨年より37%増えている
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『ロイターの2023-6-9記事「Russian Gasoline Exports Up in 2023 Despite Sanctions」。
金曜日に『コメルサント・ビジネス・デイリー』紙は報じた。西側からの制裁にもかかわらず、今年のロシアからのガソリン輸出は昨年より37%増えていると。
2023年の1月から5月のあいだ、250万トン弱のガソリンが、ロシアから輸出された。
2022年の1月から3月のあいだ、約150万トンのガソリンが輸出されていた。
金欠のロシア政府はこの7月から、石油精製業への補助金を半減する計画である。業界は駆け込みで仕事をしたのだろう。
今、ロシア政府は、ガソリンの輸出を禁ずることも考えている。というのは、天然ガスの値段が上がり、それは輸出に回した方が得だ。そうすると国内のガス需要は満たせなくなってしまうから、それをガソリンで埋めさせる。
6月第一週のガソリン輸出量は2800トン/日。これは、「四分の一」への急減だ。
げんざい、ロシア国内の精油所は、190万トンの自動車用燃料を在庫していると見積もられる。
ことし2月、G7とEUと豪州は、バレルあたり100ドル以下でしかロシアの石油製品は買わないと申し合わせているので、売り先をなくした輸出向けロシア製ガソリンの「三分の一」(81万2000トン)は、アフリカへ流れている。
特にナイジェリアは、今年1月から3月の間に48万8000トンのロシア製ガソリンを買った。これは2022年の同期とくらべて10倍以上の伸びである。』