Microsoft、中国のAI研究者をカナダに移管 FT報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1009A0Q3A610C2000000/
『【シリコンバレー=渡辺直樹】米マイクロソフトが中国の人工知能(AI)研究者の一部をカナダに移すことを検討していることが明らかになった。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が9日に報じた。米中対立で自国のAI開発の重要性が増す中、中国国内で人材の引き抜きを防ぐ狙いがあるとみられる。
FTは関係者の話として、中国の北京に本拠を置くマイクロソフト・リサーチ・アジア(MSRA)にいるAIのトップ専門家を、新設するカナダのバンクーバーの研究所に移動させるためのビザ申請を始めたとしている。
マイクロソフトの広報担当者は「バンクーバーに新しい研究所を設立し、MSRAと組織的に連携していく。中国を含め、世界中の他の研究所から人材が配置される予定だ」とコメントした。
マイクロソフトは中国でパソコンの基本ソフト「ウィンドウズ」のほか、クラウドコンピューティングの基盤「アジュール」を展開している。
MSRAは1998年に設立され、北京と上海に拠点を持つ。米国外でマイクロソフトが持つ最大の研究機関という。MSRAは米中のハイテク分野での協力の象徴となってきたが、米中対立が深まる中、難しい立ち位置を迫られている。
カナダはAI開発の権威であるトロント大学のジェフリー・ヒントン名誉教授らが深層学習研究で先行している。米テクノロジー企業が進出し、スタートアップが集うなど、米シリコンバレーと並びAI開発が活発になっている。
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