BRICS外相会合、拡大案を議論 南アで開催

BRICS外相会合、拡大案を議論 南アで開催
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01CIS0R00C23A6000000/

『【イスタンブール=木寺もも子】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ(BRICS)の外相会合が1日、南アのケープタウンで始まった。5カ国はほかのアフリカ諸国との連携や、10カ国以上が希望しているというBRICSへの参加国拡大などについて協議した。

中国の馬朝旭外務次官は共同記者会見で、「多くの国が参加の意思を示してくれてうれしい。我々のファミリーに加わることになるだろう」と述べた。2日まで続く今回の外相会合には、アフリカ諸国やサウジアラビア、イランなど計15カ国も招待された。

「BRICSプラス」などと呼ばれる拡大構想は、中国が主宰した2022年の首脳会議で議論され、新興国や途上国を引き入れて発言力を高めたい中国が積極的だ。一方、BRICS内部では具体的にどの国を加えるかや時期、枠組みなどを巡って温度差があるとみられる。

南アのパンドール国際関係・協力相は拡大の実現に向けて「まだやらなければならない作業がある」と述べ、8月に開催するBRICS首脳会議までに報告書を作成したいとの考えを示した。

8月の首脳会議を巡っては、ウクライナの子供連れ去りの容疑で国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領の出欠が焦点になっている。ICC加盟国の南アにはプーチン氏が入国した場合、逮捕する義務がある。

パンドール氏は1日、「どのような法的な選択肢があるかを検討している」と発言した。開催地は南アのヨハネスブルクになるとも明言した。この発言に先立ち、南ア国内外の複数のメディアが、開催地を中国やモザンビークなど別の国にする案が浮上していると報じていた。

プーチン氏の拘束は現実的でなく、南アではICCからの脱退案や国内法の改正案も出ている。いずれにしても国際法による逮捕義務は免れないとする法律家の見解もある。』