米国防長官「州兵が台湾軍訓練」 ウクライナ参考に推進

米国防長官「州兵が台湾軍訓練」 ウクライナ参考に推進
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN23DWD0T20C23A3000000/

『【ワシントン=中村亮】オースティン米国防長官は23日の議会公聴会で、州政府所属の軍隊である「州兵」が台湾軍に訓練を実施していると明らかにした。州兵の訓練を受けたウクライナ軍が効果的にロシア軍へ対処する成功例を踏まえ、台湾軍と協力を深めるとした。

オースティン氏は下院歳出委員会の国防小委員会で「州兵が台湾のパートナーと協力し、多くの分野で技能を向上させている」と話した。「州兵の取り組みを最適化する。それは台湾との他の全ての取り組みを補完する」と強調した。

ロシアによる2014年のウクライナ領クリミア半島併合を受け、米国は州兵を活用してウクライナ兵2万人以上を訓練した。オースティン氏は「ウクライナは州兵のあらゆる取り組みから大きな恩恵を受けた」と言及し「台湾での州兵の継続的な取り組みはとても重要になる」と断言した。

オースティン氏は中国による台湾侵攻に関して「差し迫っていないし、避けられないものだと思わない」と重ねて証言した。「我々は確実にしっかりと戦える部隊でなければならない」とも語り、台湾侵攻の抑止に向けた米軍の態勢強化を急ぐ姿勢を鮮明にした。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長も公聴会で「我々が現在や今世紀半ば、もしくは今世紀全体を通して直面する最も深刻な地政学上の敵はおそらく中国だろう」と述べた。

州兵は米各州がそれぞれ保有し、平時は州知事の指揮下にある。災害対策や治安維持を担い、海外で戦争が起きれば連邦軍に組み込まれて戦闘や後方支援の任務にあたる。アフガニスタン戦争やイラク戦争にも参加した。

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