習近平氏への忠誠「二つの擁護」明記  党規約の全文公開

習近平氏への忠誠「二つの擁護」明記  党規約の全文公開
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM26CTP0W2A021C2000000/

『【北京=羽田野主】中国国営の新華社は26日、中国共産党の憲法とされる党規約の全文を公表した。習近平(シー・ジンピン)総書記の党の核心としての地位と、習氏を中心とする党中央の権威を守る「二つの擁護」を明記した。

二つの擁護は党員の習氏への忠誠を事実上義務付ける内容だ。党規約は党内の最高法規で、違反者は取り締まりの対象になりうる。習氏の考えや指示に異を唱えた場合、処分の対象になる可能性がある。国内で締めつけが強まりそうだ。

今回焦点となっていた習氏の党の核心としての地位と、習氏の政治思想の指導的地位を確固たるものにする「二つの確立」は盛り込まなかった。

10月の共産党大会の開幕中は最高指導部らが相次ぎ「二つの確立」の順守に言及。22日の閉幕式で党規約の改正案を巡る決議でも重要性に触れており、党規約に追加するとみられてきた。

党規約には個人崇拝を禁止する項目があり「二つの確立」はこれに抵触する可能性があると反対意見があったとの見方がでている。

建国の父、毛沢東がカリスマ性を発揮して発動した文化大革命で中国全土は大混乱に陥った。このときの反省から盛り込まれたのが「個人崇拝の禁止」項目だ。いまでも当時の悲劇を知る党の長老や年配の幹部は重視している。

二つの確立には習氏の政治思想の指導的地位を確固たるものにする意味合いが込められており、1強を固めた習氏でも党内の慎重論に一定の配慮をせざるを得なかったとみられる。

党規約には「『台湾独立』に断固として反対し、抑え込む」という文言を盛り込み、台湾統一に強い意欲を示した。台湾問題に関与を強めるバイデン米政権や独立志向をもつ蔡英文(ツァイ・インウェン)政権に近いとみなせば、取り締まりの対象になる可能性がある。

「世界一流の軍隊を建設する」とも記した。中国共産党は2050年ごろまでに米国と並ぶ軍事力を構築する目標を掲げている。習氏は10月の党大会の活動報告で「(一流の軍隊建設を)加速せよ」と号令をかけた。党規約にも掲げたことで、軍拡のペースが上がる可能性がある。

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Nikkei Asia https://asia.nikkei.com/Politics/China-s-party-congress/New-Communist-Party-constitution-mandates-loyalty-to-Xi?n_cid=DSBNNAR 』