円、一時149円台に下落 32年ぶり安値を更新

円、一時149円台に下落 32年ぶり安値を更新
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『【ニューヨーク=竹内弘文】17日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで下落し、1ドル=149円台を付けた。14日に付けた32年ぶりの安値(148円86銭)を更新した。米長期金利が再び4%台に乗せたことで日米の金利差拡大に注目して円売り・ドル買いの動きが加速した。

英国のハント財務相が17日、トラス英政権が9月に掲げた大規模減税策のほぼすべてを撤回すると表明し、世界の金融市場を揺らした英国の財政規律を巡る市場の懸念はやや和らいだ。英国債利回りが低下(債券価格は上昇)した流れを引き継いで、米10年債利回りも米国東部時間の17日午前に3.92%程度まで低下した。

ただ、インフレを抑えるために米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを継続するとの大方の見方は変わらず、米長期金利には上昇圧力がかかったまま。じりじりと金利は上昇して午後には4%台に乗せた。日銀が緩和姿勢を緩めないなか、日米の金融政策の方向性の違いが際立ち、円安・ドル高が進んだ。

米国のバイデン大統領がドル高を容認する姿勢を示していることも、投資家のドル買いを支えている。バイデン氏は15日に「ドルの強さを懸念していない」と述べ、市場の一部で浮上していた、急速に進むドル高を各国が協調して是正するとの期待感を打ち消した。

もっとも、記録的な円安・ドル高が進んでいることで、市場では政府・日銀が円買い・ドル売り介入に踏み切るとの警戒は根強い。政府が秘密裏に介入を実施しているとの見方もある。

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