ルノー、日産出資下げ検討か 43→15%視野も 仏紙報道

ルノー、日産出資下げ検討か 43→15%視野も 仏紙報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0933W0Z01C22A0000000/

『【フランクフルト=林英樹】仏自動車大手のルノーが、日産自動車の出資比率を引き下げる検討を始めた。仏経済紙レゼコーが9日報じた。ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)はこのほど来日し、日産の内田誠社長と会談。現在43%の出資比率を、日産によるルノー株保有比率と同等の15%に引き下げる可能性もあるという。

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ルノーは2月、電気自動車(EV)部門と、ガソリン車やハイブリッド車部門を分離し、EV新会社を設立する計画を発表。ルノーは日産側にEV新会社への資本参加を呼びかけている。並行して協議している出資比率の引き下げに応じる考えを示したようだ。

経営危機に陥った日産は1999年、ルノーの出資を受け入れた。2001年にはルノーのカルロス・ゴーン被告が社長兼CEOに就任した。ルノーは43%の日産株を保有する一方、日産側は15%しかルノー株を持たず、議決権は付与されていない。

日産にはこうした非対称な資本関係を早期に解消させたい狙いがある。ルノーの筆頭株主である仏政府も資本関係の見直しについて反対していないという。

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