ブラジル中銀が0.5%利上げ、13.75%に 12会合連続
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN040D80U2A800C2000000/
『【サンパウロ=宮本英威】ブラジル中央銀行は3日開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.5%引き上げて13.75%にすると決めた。利上げは12会合連続。金利水準は2017年1月に並んだ。食料品を中心に高インフレは続いており、通貨レアルも下落しているのに対応した。
上げ幅は前回6月会合(0.5%)と同じ水準だった。9人の委員が全員一致で決めた。
7月前半の消費者物価指数は前年同期比で11.39%上昇した。2桁の上昇率が続き、中銀目標の上限(5%)を大幅に上回っている。食料品や航空運賃の高騰が目立つ。通貨レアルが対ドルで下落したことで輸入物価が上がっている。
有力ニュースサイトG1は朝食の値上がりを報じた。22年1~7月にコーヒーの値段は15.28%、フランスパンは14.68%、牛乳は40.75%上昇した。ロシアによるウクライナ侵攻や干ばつの影響で、小麦や穀物が値上がりしている。
21年3月に始まった今回の局面での利上げ幅の合計は11.75%に達している。金利上昇によって債務返済が滞る家庭は増えており、経済への打撃が出ている。
このため、金融市場では次回9月会合での利上げ継続についての見方が割れている。中銀はこの日の声明で「より規模の小さい調整の必要性を評価する」と言及しており、利上げ継続の可能性を残した。
中銀が民間エコノミストの予測をまとめて1日に公表した「FOCUS」では、22年の実質経済成長率は1.97%、インフレ率は7.15%と見込まれている。ボルソナロ政権が実施した景気刺激策によって22年の成長率は上方修正された一方で、23年については下方修正された。需要の先食いが警戒されている。
米連邦準備理事会(FRB)は7月27日、政策金利を0.75%引き上げた。米国の早いペースの利上げは、新興国にとって資金流出の懸念につながっている。
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