世界のアプリ支出が15兆円超え 21年、2年連続で最高

世界のアプリ支出が15兆円超え 21年、2年連続で最高
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN180GM0Y2A110C2000000/

『【シリコンバレー=奥平和行】世界の消費者がスマートフォンなどのアプリへの支出を増やしている。米調査会社のセンサータワーによると、2021年は前年比20%増の1330億ドル(約15兆2000億円)となり、前年に続いて過去最高を更新した。新型コロナウイルスの流行で生活様式が変わり、定着しつつある様子が浮かび上がっている。

センサータワーは16年から有料アプリの購入やサブスクリプション(継続課金)、アプリ内課金をアプリへの支出額として集計している。21年の前年比増加率は新型コロナの流行に伴いアプリの利用が急増した20年の30%は下回ったものの、増加傾向が続いた。

一方、ダウンロード回数は前年比1%増の1442億回にとどまり、増加率は20年の24%から大幅に下がっている。消費者は一度ダウンロードしたアプリを継続利用しており、アプリ提供企業による利用者のつなぎとめ・利用促進策が一定の効果を上げているといえそうだ。
アプリへの支出についてはワクチンの接種が進むことなどにより生活が日常に戻り、減少するとの見方もあった。ただ、実際には増加が続いており、センサータワーのモバイル・インサイト・ストラテジスト、ステファニー・チャン氏は「21年は一定水準の正常化が進んだものの、コロナ下の傾向が続いた」と説明している。

アプリへの支出額のうち、分野別で最大のゲーム向けは前年比13%増の896億ドルまで増えたようだ。韓国のクラフトンが開発した「PUBGモバイル」などが人気を集めた。ただ、ゲームの占める割合は67%となり、前年より約4ポイント低下している。動画配信サービスなどの利用が定着し、「非ゲーム」の比率が高まった。

アプリ配信サービス別の推計値を見ると、米アップルの「アップストア」が前年比18%増の851億ドル、米グーグルの「グーグルプレイ」が24%増の479億ドルだった。スマホの世界販売シェアでアップルのiPhoneは15%程度にとどまっている。一方、米国や日本など消費者のアプリへの支出が多い地域で人気が高く、アップストアが先行する状況が続いている。

アップルとグーグルはアプリ配信サービスで自社の決済システムの利用を求め、原則として売上高の15~30%を手数料として徴収している。消費者のアプリへの支出が増加すると収益拡大につながり、特に急成長しているアップルのサービス売上高の4割近くはアプリ関連の手数料が占めているとみられている。

ただ、こうした仕組みをめぐっては一部の地域で独占に当たるとの批判が高まってきた。韓国では21年8月、アップルなどがアプリ配信サービスで自社の決済システムの利用を義務付けることを禁止する法律が成立した。アップルはこのほど韓国で外部システムの利用を認める意向を当局に伝え、オランダでもデートアプリを対象に外部システムを容認した。

【関連記事】
・Microsoft、8兆円買収で狙うゲームの「次」
・米独禁当局、M&Aの監視強化へ デジタルに照準
・Apple、オランダで出会い系アプリに外部決済容認 』

 ※ ちなみに、「コンピューター関係のソフトウエア」の売り上げ総計みたいな資料を探したが、見つけられんかった…。

 参考資料として、次のものを貼っておく…。

 クラウド以外は総崩れ、世界IT大手16社の20年4~6月期決算
 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00848/00031/

 百万ドル=1億~1億500万円くらいか…。