
『男子100mで金メダルを取ったイタリアのラモント・マルセル・ジェイコブズ選手の母親はシングルマザーである。そして父親は、ヴィセンザ基地に勤務していた米兵であった。
母親のヴィヴィアナ・マッシーニが18歳の米兵ラモント・マーセル・ジェイコブズ・ジュニアと出合った時は16歳であった。
2人は結婚し、米本土のエルパソのフォート・ブリスに移り住んだ。
3年後、息子が生まれた。その数週間後、父親が韓国勤務と決まった。
母親いわく。それについて行くのが不可能であったので、生後1ヶ月足らずの息子とともにイタリアに帰ったのであると。
現在26歳のジェイコブズは父親を知らずに育った。『ワシントン・ポスト』によれば、初めて父親と会話したのが昨年であったという。
このようなスプリント選手がいたことを誰も知らなかったことは、賭けのオッズが8対1とか10対1であったことからも分かる、と。
げんざい、実の父親はテキサス州ダラスにいて、レースの前にテキストメッセージで激励したという。』