「車の時代」は、復活するのか…(その3)。

※ そういうことで、今後、アフター・コロナの社会において、自動車市場・自動車販売台数がどうなっていくのかは、注目だ…。

※ アメリカのマイカー通勤増大の流れからすると、トヨタの「ハリアー」の市場投入なんかは、非常にいいタイミングだということになる…。新車開発には、通常3~5年かかるから、その投入のタイミングは、全くの偶然…、ということなんだが…。

※ 後は、4月の国内新車販売台数が発表されたりしたので、それ関係の情報を貼っておく…。

トヨタ新型ハリアー、カムリが販売トップの米国市場に投入でレクサスの販売増にも貢献か?
https://biz-journal.jp/2020/05/post_154516.html

『南カリフォルニアの新車販売ビジネスに詳しいA氏によると、以下のような事情があるという。

「カムリは、サラリーマンでいえば課長クラスの中間管理職の人がよく乗っています。そして、そのような人が出世して部長になると、カムリベースとなるレクサスESへ乗り替えるケースが目立ちます。アメリカではローンの審査方法などもあり、結果的に“身の丈”に合ったクルマしか買えません。勤める企業の大小もありますが、部長となればレクサスのローン審査もパスし、ESとはいえ、晴れてプレミアムブランドとなるレクサスの新車に乗れることは、社会的ステータスのアップを暗に見せつけることもできるのです」

 BMWやメルセデスベンツにはESに相当するモデルはなく(割安感のあるFFの大型セダン)、カムリだけでなく、ライバルの日産自動車「アルティマ」などからの乗り替えも多く、レクサスのなかでは売りやすいモデルの1台とのことであった。

アメリカでハリアーがデビューすれば、ハリアーからレクサスRXへの“ステップアップ乗り替え”をしてくれるユーザーも多くなることも予想できるので、レクサスブランドの販売台数アップにも少なからず貢献する可能性は高い。

 中国市場への投入については、ここ最近は元気のない中国の新車販売市場だが、日本に比べればはるかに消費行動は旺盛。さらに圧倒的にSUV人気が高いので、新型ハリアーの投入でラインナップ数が増えるのはウエルカムに違いない。

 圧倒的な国内販売シェアを誇るトヨタでも、完全な日本国内専売モデルは、新車販売市場の縮小傾向の続く現状では、なかなかラインナップは難しい。その意味でも、新型ハリアーが世界市場に本格進出していくのは当然の流れともいえるのだ。3代目では事実上国内専売モデルであったハリアーだが、4代目となった新型ハリアーが世界市場にデビューしたときには、世界販売がどこまで広がるかも注目していきたい。

(文=小林敦志/フリー編集記者)』

4月のトヨタ中国新車販売、0.2%増 4カ月ぶりプラス
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050800843&g=int

2020年4月の新車販売台数速報 コロナ禍による影響甚大! 総台数は28.6%減!! | 自動車情報誌「ベストカー」
https://bestcarweb.jp/news/148835

『日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が2020年5月1日に発表した2020年4月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比28.6%減の27万393台となり、10%に消費税が引き上げられた2019年10月以来の大幅な落ち込み(前年同月比24.9%)になった。

 このうち登録車は、25.5%減の17万2138台と7か月連続のマイナス。

 メーカー別に販売台数の前年同月比を見ていくと、ロッキーが好調のダイハツの26.0%増以外は軒並みマイナスとなった。

 トヨタが20.7%減、レクサスが23.3%減、ホンダが14.2%減、マツダが26.2%減と比較的落ち込みは少ないものの、スズキが47.0%減、日産が53.2%減、スバルが56.0%減、三菱が65.2%と4メーカーの落ち込みぶりが目立つ。』
『一方、軽自動車の販売台数は33.5%減の9万8255台となり、7か月連続のマイナスで2019年10月の22.3%を大幅に上回る落ち込み幅となった。

 軽乗用車の販売台数をメーカー別に見ていくと、ホンダが24.4%減、ダイハツが33.0%減、日産が33.5%減と落ち込み幅は少ないものの、スズキが45.6%減、三菱が56・9%減と2メーカーが大幅に落ち込んでいる。』
『新型コロナ禍感染拡大による非常事態宣言が出された4月7日以降、各新車販売店への訪れる人が減っているのは明らか。トヨタモビリティ東京の営業マンは、

 「新型ハリアーやライズの電話での問い合わせはとても多いですが、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が発令された4月初旬以降、実際に見に来られるお客様は10分の1以下に減っています。

 車検満了による買い替えや新規のお客様も含め、ショールームへの来店は5月の連休明けと考えているお客様が多いですね。4月の販売は極めて厳しい状況で5割、6割減になるのでないでしょうか」。

 緊急事態宣言が5月7日以降、1ヵ月程度延長される見込み(5月4日に決定)となっているが、そうなればさらなる販売台数の落ち込みは避けられない。

※車名別の販売台数ランキングは5月11日発表予定』