※ ポツポツ、各方面から予測記事が出されているので、紹介する…。
※ その前に、肝心のコロナ騒ぎの収束の予測だ…。高橋洋一さんの予測記事に当たったので、紹介する…。
【高橋洋一】見えてきた「新型コロナ終息」のタイミング…東京五輪に間に合うか? 政府のかわりに、データから予測する
https://news.livedoor.com/article/detail/17970890/
『筆者は、各種の移動制限が功を奏しているものの、ピークが後ズレしているので、今月中旬頃にピークが来ると予想している。そうであれば、4月上旬には新規感染者数が落ち着き、4月下旬から5月上旬にはあまり見られなくなると予想できる。各種の自粛や規制は、今月下旬か月末までが一つのメドになるだろう。
正直、あまりフィットしていないので、手持ちのデータから予測するのは心苦しいが、それでもおおよそのことはわかると思っている。少しでも今後の見通しを立てる一助となれば幸いだ。もっとも、筆者の予測は自己責任で扱ってほしい。あくまで、現在の施策が継続するとして機械的に計算したものだ。もちろん、時期もピンポイントではなく前後に一定の幅を持って見るべきものだ。』
『日本で「終息」といえる時期は、どう頑張っても、5月下旬から6月上旬にならざるを得ないだろう。もちろんそのときには、世界ではまだ「終息」していないことは言うまでもない。
まだ拡大のピークを迎えていない欧米で、強烈な規制が行われている。入国制限、イベント・スポーツ大会中止、学校休止など、日本と同じ政策が実施されている。どこの国でもやることは似たようなものだ。
こうなってくると、東京五輪にも暗雲が出始めた。リーマンショック時と同じような経済対策が必要になっている。』


※ 予測の「やり方」は、実績値(新規感染者の発生数)から、他国の例も参考にしながら、予測曲線を描く…。そして、横軸に年月をプロットしていく…。これだけだ…。その減少していくであろう予測曲線の、精度(当たる程度)が肝心となる…。これを外してしまうと、「ハズれました…。」となる…。
※ 高橋さんの予測では、4月下旬か5月上旬には、落ち着くだろう…、ということだ…。
※ 次いで、経済見通しについて、「みずほ総合研究所」の予想を紹介する…。
2019~2021年度 内外経済見通し ~新型コロナウイルス感染拡大で世界経済は急減速~
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_200313.pdf

※ 2月に出した「見通し」を「修正する」という形で示したものだ…。2020年のGDPの成長率について、中国:+5.7→-1.2 米国:+1.9→-0.6 日本:-0.2→-0.7…などというものだ…。


※ 中国のGDPの成長率について、2020年は落ち込むものの、2021年には元通りになるだろう…と、予測している…。PMIとは、Purchasing Managers’ Indexのことで、購買担当者指数(PMI)として、発表されているものだ…。製造業や非製造業の購買担当者へのアンケート調査による指標で、「これから企業活動のための種々の物品を、どの程度購買するつもりなのか」を聞いて、指標化したものだ。50を超えると盛んに購買するつもりであることを示し、50を下回ると購買するつもりが少ないことを示す…。それで、先行きをどう見ているのか分かる…、というものだ…。

※ 中国経済を見ていく指標として、「発電用石炭消費量」と「乗用車販売台数」を使っていることが、参考になる…。

※ 中国経済の減速が、他国の経済に影響していく経路を考察している…。中国内の需要減→中国からの観光客の減、中国への輸出の減…、という経路と、中国での部品製造の停滞→部品供給の途絶による、他国の製造活動の停滞…というサプライチェーン上の経路の2つを、考察している…。

※ GDPの押し下げ率を、各地域毎に考察したものだ…。赤い破線で囲んだ地域が、マイナス幅が大きいと予想される地域だ…。逆に、日本や米国などは、影響が小さいだろう…、と見ている…。

※ 下押し圧力を受ける分野を、業種別に考察したものだ…。株とか、投信とか買おうとする人は、参考にした方がいいかもな…。

※ こういう需要減に対する経済政策は、「金融緩和」よりも、「積極的な財政政策」で、需要を作り出す方が効果的だ…。むろん、「財政を拡大する余裕」があれば、の話しだが…。

※ 米国経済への影響の考察だ…。やはり、まず「消費」が減少し、それが企業の設備投資に影響し、機械投資等の底入れ時期が後ずれするだろう…、と予測している…。

※ サービス消費の減少は、6月頃には元通りに復旧するだろう…、と見ている…。FRBの緊急利下げによるインフレ(最悪は、バブルの発生)も発生せず、大統領選もあるので、利上げ(緩和解除)は2021年に入ってからだろう…、と予測している…。

※ ユーロ圏経済についても、感染拡大は7月ごろに収束する…、という前提で計算したようだ…。従来は+1.0%→+0.5%と下方修正している…。ただ、影響が「長期化」すれば、マイナス成長となり得る…、と予想している…。

※ ユーロ圏経済は、陸海空運や、ホテル・外食、教育産業の比重が大きいらしい…。そこを直撃されたので、最も影響を受けるのでは…、と予測している…。

※ 日本経済への影響の予測だ…。そもそも、日本経済においては、昨年の台風・洪水による被害、消費税増税による消費の落ち込み、今年の暖冬による冬物衣料の売り上げ不振…なんかで、経済的に弱っていたところに、直撃された…。それで、2020年は、-0.2%とマイナス成長の予測となっている…。ただし、2021年は、+1.1%と持ち直すだろう…、と予測している…。

※ みずほは、「金融屋」だから、「金利」がどうなるのか、が最大の関心事だ…。それには、日銀の腹の内を把握しておく必要があり、「物価の動向」が最大要因となろう…、と見ているわけだ…。世界経済の低迷は、日本経済へのマイナス要因だが、「資源価格の低下」はプラス要因でもある…。そういうことの、総合的な影響を受けるわけだ…。

※ 昨年10~12月期のGDPは、2次速報で、大分下方修正された…。すでに、日本経済は、コロナショック以前から低迷状態に突入していた…。周到に、種々の対策を打っておいたはずだが、「消費税増税」による経済低迷を、カバーできなかった形だ…。

※ 3.11の時は、サービス消費が-9.1%の減少だったらしい…。今回、2019年10月-12月期は、-2.8%の落ち込みだ…。2020年1月-3月期も、-0.5%の予測だ…。全体では、-0.2%と予測している…。

※ 「金融屋」なので、「金利の動向」を気にしている…。

※ 最後に、「主要国の政治日程」を掲げている…。最大のイベントは、「アメリカ大統領選」だ…。トランプ再選は、固いだろうと思っていたが、「コロナショック」が襲ったので、その対応を誤ると、その行方にも暗雲が垂れ込める…。