ロシアがNATOを露骨に挑発、3機のMiG-31でエストニア領空に侵入
https://grandfleet.info/european-region/russia-blatantly-provokes-nato-invades-estonian-airspace-with-three-mig-31s/#comment_headline


『2025.09.20
エストニア国営放送は19日「ロシアがトランスポンダーをオフにした3機のMiG-31でエストニア領空(ヴァインドロー島付近)を侵犯した」「過去の領空侵犯は1分未満だったが今回は12分間も領空を侵犯し続けた」と報じ、ツァクナ外相は「今回の侵犯は前例がないほど露骨なものだった」と述べた。
参考:Three Russian fighter jets violate Estonian airspace, linger for 12 minutes
参考:Russian warplanes breach NATO airspace over Estonia
約12分間もエストニア領空に留まり続けたことを考えると「意図的に挑発行為」と解釈するのが妥当
ロシアは今月10日に最大20機の無人機(Shahedを模した安価な囮無人機=Gerberaを含む)をポーランド領空に、13日にShahedのロシアバージョン=Geran-2をルーマニア領空に侵入させ物議を醸したが、エストニア国営放送は19日「ロシアがトランスポンダーをオフにした3機のMiG-31でエストニア領空(ヴァインドロー島付近)を侵犯した」
「過去の領空侵犯は1分未満だったが今回は12分間も領空を侵犯し続けた」「ロシアの領空侵犯は今年だけで4回目だ」と報じ、NATOも「19日朝にロシアの戦闘機がエストニア領空を侵犯した」「我々は直ちに対応してロシア軍機を迎撃した」と発表。
Politicoも「キンジャールを搭載可能なMiG-31がエストニアの首都タリンに向っていた」「MiG-31はイタリア空軍のF-35Aがアマリ空軍基地から緊急発進するまで約12分間も旋回飛行していた」「これはロシアがNATO東部国境をテストする今月3回目の試みだ」と報じ、MiG-31が約12分間もエストニア領空に留まり続けたことを考えると「意図的ではない偶発的な侵入」というよりも「意図的に挑発行為」と解釈するのが妥当だろう。
因みにエストニアのツァクナ外相は「ロシア軍機による領空侵犯は今年だけで4回目で、これ自体が容認できない行為だが、今回の侵犯は前例がないほど露骨なものだった」
「ロシアによる国境への挑発と侵略行為の増加に対して政治的・経済的圧力を迅速に強化しなければならない」と述べた。
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※アイキャッチ画像の出典:Alex Beltyukov/CC BY-SA 3.0
投稿者: 航空万能論GF管理人 欧州関連 コメント: 20 』