中国の工場閉鎖で起きている破綻の連鎖スパイラル
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『2025.07.24
最近1年で閉鎖された日系工場だけでこれだけある
https://www.moneypost.jp/1196350/2/【脱中国】ホンダ・伊勢丹・日本製鉄・モスバーガー…中国から撤退・工場閉鎖する日本企業が続々 個人消費が低迷しデフレ深刻化、不況が長引く懸念 _ マネーポストWEB ? Part 2
中国全土で起きている崩壊とは
中国は2023年の新型コロナ行動規制の解除以降、地獄の窯の蓋が開いたかのように問題が噴出しまず恒大を始めとした大手不動産開発企業が次々に破綻した
不動産企業は金融機関から巨額融資を受けていたので数十兆円単位の焦げ付きがいたるところで発生し金融機関に不良債権が蓄積された
そこで銀行は倒産を逃れるため現金を確保しようとし、預金を集める一方で払い戻しや引き出しや解約を拒否するという暴挙に出た
中国では今預けた預金が引き出せなかったり解約できない事態が相次いでいて、自分の預金を引き出そうとすると「不正な資金でないのを証明しないと引き出せない」などと拒否される
住宅ローン破綻も激増しているが銀行は破綻を表面化させたくないので「金利だけでも払ってくれ」などと言って問題を先送りにしている
次に破綻したのは不動産屋から仕事を得ていた建設業界で、新築マンションが激減したので仕事が減り多くの工事業者が倒産し労働者が失業した
経営が苦しくなった工事業者は労働者に賃金を払わないという暴挙に出ていて、大抵は正式な契約書が無いので「働いた証拠を出せ」などとゴネて賃金を踏み倒す
労働者は賃金を貰えないうえに新しい就職先も見つからず例え見つかったとしても以前の2/3から半額で労働時間だけは長い
北京や上海や深センのような大都市で2019年と同じ収入を得ようとすると当時の2倍、14時間以上は働かなくてはならなくなった
そして地方都市では毎日14時間働いたとしても以前8万円だった月収は6万円以下のことが多く、その賃金を得るにも過酷な競争に勝ち抜かなくてはならない
次に破綻したのは製造業つまり工場で日米欧の先進国と中国が対立して多くの外資が撤退し外資系工場が閉鎖されていった
外資系工場が閉鎖されるとその部品や商品を運んでいたトラックが不要になり、個人や小規模な運送会社を経営していた人はすべて廃業した
一つの工場が閉鎖しただけで都市は崩壊する
この中で工場の閉鎖は例えば20万人が働いていたとされるiPhone工場や日独企業の自動車工場、おもちゃから衣類などあらゆるジャンルに渡っている
日本のAmazonなどで購入できる低価格品のほとんどが以前は中国製だったのに、今は東南アジアやインドなどの南アジア製になっています
このように工場が閉鎖されるとそこで働いていた労働者はもちろんの事、地域全体に影響が広がり例えば米国のデトロイトはビッグ3の工場が閉鎖されてゴーストタウンになった
閉鎖すると工場の人員がリストラされるが最終的に残るのは数千人が働いていた工場でも数十人にすぎず、他は配置転換か解雇になる
転勤は一見良さそうだが「遠回しの追い出し」に過ぎず、たった1人で遠くに追い出された中年労働者のほとんどが数年で退社する
配転を断ると解雇となり数年分の給料を退職金として支払われて無職になるが、不況なので再雇用先は無い
周囲に同業の工場がたくさんあった時代には再就職は簡単だったが、同業も下請けもすべて不況なので技術者なんかお呼びでない
さらに問題なのは工場から金が流れていた下請け会社や飲食店、不動産でそれらの仕事は100%全てなくなり全員が失業する
20万人の労働者がいたiPhone工場が閉鎖されるとその都市の飲食店から小売店や不動産屋など全てが一瞬でゼロになる
都市に仕事がなくなるので人々は去っていき空室が増えるので地価や賃貸価格が安くなり、借金でマンションを買った人は破産する
都市の税収が大きく下がり道路の修繕が遅くなり役所の採用停止、福祉サービス廃止、文化施設の閉鎖と続き都市機能が破綻する
夫が長く失業したり収入が半分になると多くの夫婦が離婚し家庭崩壊、こうした事が中国のあらゆる都市で起きているのです 』