アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはプーチンに頭が上がらない

アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはプーチンに頭が上がらない
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『2時間半にわたったアラスカ首脳会談について、2025年8月17日に出演したNBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」でコネチカット州選出の上院議員クリス・マーフィー(民主党)Senator Chris Murphy, a Connecticut Democratは、「プーチンに『望んだものをすべて』与えた。大失敗だ」と痛烈に批判し、今回の会談を「大失敗」かつ「アメリカにとっての屈辱」と評した。

FireShot Capture 105 – Top 5 Jaw-Drトランプ(共和党)は一切の合意を得られないまま会談を終え、両首脳は報道陣の質問にも一切応じなかった。豪華なレッドカーペットでプーチンを迎え、トランプの専用リムジンに相乗りした上、軍の儀礼飛行まで行った過剰な歓迎と会談の成果のギャップが批判を招いている。映像 

会談前、トランプはFOXニュースのインタビューで、停戦の合意が得られなければ会談は「失敗だ」と明言していた。

一方プーチンは、会談を「建設的で有益だった」と述べ、ヨーロッパが介入しない長期的解決を希望すると強調した。

「完全な失敗だ。プーチンは望むものすべてを手に入れた」とマーフィーは語り、「プーチンは(アメリカに歓迎される)写真撮影の機会を望んでいたし、自身の戦争犯罪についても世界の目の前で免責されることを望んでいた」と続けた。

プーチンには、ウクライナ侵攻をめぐる戦争犯罪容疑でICC(国際刑事裁判所)から逮捕状が出されている。

「アメリカが戦争犯罪人を招くなど、本来ありえないことだ」とマーフィーは言う。「プーチンは意図的に市民を殺害し、子どもを誘拐している。それなのに、今やアメリカ大統領の隣に立ち、国際社会への復帰を果たした」

しかし、マーフィーが最も重視したのは、会談の成果そのものだ。プーチンは「何一つ譲歩することなく」、停戦についても「真剣に議論されたようには見えない」。「トランプは『停戦合意を得られなければ、プーチンには代償を払わせる』と言っていた。だが実際には会談後、『停戦も和平合意も得られなかったが、制裁も検討していない』と言った」とマーフィーは語った。

index hhg「ルビオ国務長官 Secretary of State Marco Rubioも制裁について及び腰だった。

結局、プーチンは写真撮影だけして、何の約束も代償もなしに立ち去った。ロシアにとっては最高の日だった」。今後さらなる会談が予定されており、プーチンはトランプをモスクワに招待した。

FireShot Capture 101 – California一方、カリフォルニア州選出の民主党上院議員アダム・シフSenator Adam Schiff, a California Democratは、8月17日にX(旧ツイッター)にこう投稿した。

「トランプは、プーチンが『(ジョー・バイデンが勝った)2020年の選挙は不正だった、実際はトランプが勝った』と言ってくれたことに感激している。プーチンがトランプの耳に心地よい言葉を囁いているだけだと気づかないのか? いや、彼は信じているし、それを喜んでいる」。

FireShot Capture 102 – トラ次の段階としてトランプは、プーチンとウクライナのゼレンスキー大統領との3者会談の実現を模索しており、現地時間8月18日にウクライナのヨーロッパ諸国の首脳の交え、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とホワイトハウスでこの件を議論する見通しだ。参照記事 英文記事 、、、独裁政権に君臨し、侵略行為に於ける戦争犯罪人プーチンに対し、まるで国賓のような扱いは常軌を逸している。報じたのが、保守派トランプ政権に批判的で、リベラル寄りと言われるニューズウィーク紙でなくても、やり過ぎと見て当然だろうと思うが、、。欧州と米国の間にできた亀裂は、さらに深まったようだ。 参照記事 

FireShot Capture 107 – 北の国から猫と二人で

18日の論評でBBCは、ウクライナ東部のドネツク州とルハンスク州全域をロシアに明け渡すよう、トランプ氏はゼレンスキー氏に圧力をかけるつもりで、その見返りとして、ロシアは残りの前線を凍結することになると。

これは、アラスカでの会談でプーチン氏が提案した条件だと述べている。ルハンスク州はすでに、ほぼ全域がロシアの支配下にある。一方でドネツク州では、いくつかの主要都市と要塞を含む約30%の地域をウクライナが支配している。ウクライナは数万人の命を犠牲にして、これらの地域を維持している。

FireShot Capture 106 – «Who88685dc2ドンバス地方を構成するルハンスク、ドネツク両州は、鉱物資源が豊富な工業地帯だ。その2州をロシアに今明け渡すのは「悲劇 “tragedy”,」だと、ウクライナの歴史学者ヤロスラフ・フリツァク Ukrainian historian Yaroslav Hrytsak.氏は指摘する。過去ブログ:2025年8月EUに無視されたトランプ氏>プーチン氏と停戦合意に至らず:

FireShot Capture 108 – 【解説】 諦め、裏切り……プーチン氏へのドンバ_ – htt「そこはウクライナの領土だ」とフリツァク氏は言う。「この地域の人々、特に鉱山労働者は、ウクライナのアイデンティティ強化に大きな役割を果たしてきた」。また、ドンバス地方は「著名な政治家や詩人、反体制派」も輩出してきた地域で、「そこがロシア領になってしまったら、避難した人たちは故郷に戻れなくなる」とフリツァク氏は話した。

2014年にロシアの侵略行為が始まって以来、少なくとも150万人のウクライナ人がドンバス地方から避難している。ロシアの占領下で暮らす人は300万人を超えると推定され、さらに推定30万人が、ウクライナが今も支配する地域に残っている。参照記事 英文記事 過去ブログ:2025年8月アラスカでの米ロ首脳会談、BBCの報道は?:記録映像:ウクライナの待ち伏せ攻撃総集編: