韓国当局者「在韓米軍の役割再調整が米韓首脳会談では議題になるだろう」……「在韓米軍は対北朝鮮以外の戦闘に参加してはならない」とする韓国側の見解はどのように動くのか、注目です: 楽韓Web
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『2025年08月03日 カテゴリ:米韓関係コメント:(44)
タグ: 米韓関係 イ・ジェミョン 在韓米軍 ドナルド・トランプ 米韓首脳会談
「在韓米軍の再調整」が韓米のテーブルについた(東亞日報・朝鮮語)
イ・ジェミョン政権高位関係者が「在韓米軍の役割変化がありうると考える」と明らかにした。 米国が中国牽制のための在韓米軍の役割調整を要求している中で、李在明(イ・ジェミョン)政権で初めてこれを公式化したのだ。 このため、韓米首脳会談で在韓米軍の再調整と韓国の国防費支出の増額などが最大争点になるという見通しが出ている。 李大統領は光復節直前の8月第3週初めに米国を訪問し、ドナルド・トランプ米大統領と韓米首脳会談を行うという。
政府高官は先月31日(現地時間)、韓米外相会談後に開かれた米ワシントン特派員懇談会で、「在韓米軍の役割や性格は、国際情勢の変化、技術発展、そして中国の戦略的役割拡大など、様々な要因のため、変化があり得る」と述べた。 トランプ政権が北朝鮮と中国など共同の脅威(shared threats)に対応して要求してきた在韓米軍の役割再調整が避けられないという点を公式化したのだ。
ただ、この関係者は「同盟が完璧にすべて意見一致を見ることは難しい」とし「米国の立場に(全面的に)共感するという意味ではない」と説明した。 続いてトランプ政権が最近、インド太平洋安保協力と関連して北大西洋条約機構(NATO)式集団防御(collective defense)を強調していることに対しては「米国が持つ考えと私たちが準備され望むことをよく組み合わせて相互協議していかなければならないと思う」と話した。 このため、韓米首脳会談を控え、在韓米軍の戦略的柔軟性の拡大など、安保懸案に対する綱引きが本格化する見通しだ。 (中略)
韓米は8月の第3週目初めに、李大統領の初の訪米日程を調整中だという。 政府関係者は「準備する時間が差し迫っている点などを考慮し、最大限実用的に日程が計画されると理解している」と話した。 チョ長官は「日程を調整中であり、内容(議題)も実務レベルで充実させていくことで合意した」と述べた。
(引用ここまで)
米韓首脳会談で「在日米軍の運用についての役割変化」「現代化」について語られるであろうとのニュース。
この「役割変化」はすなわち、これまで在韓米軍は北朝鮮との戦闘のためだけに存在し、それ以外の国外の戦闘には関与しないとする韓国側の認識を変えるものとなります。
これまでは政権が右派であろうと左派であろうと一様に「在韓米軍は対北朝鮮以外で動かない」ことを基本認識としていました。
ですが、アメリカのアジア戦略は異なっています。
在韓米軍が対中包囲網の中で役割を持つことはもちろん、韓国軍にも「航行の自由作戦」に加わるレベルのことを要求してくるでしょう。
すでに海上自衛隊スプラトリー諸島周辺を航行し、台湾海峡を航行しています。
これと同じことが韓国海軍にできるか、って話をするでしょうね。
韓国海軍の装備的には充分にできます。外洋に出られる船いくらでもありますしね。
でもやらない。
中国が怖いから。
もうこれは遺伝子レベルで刷りこまれた恐怖なんでしかたないといえばしかたないんですが。
それがまんまイ・ジェミョンによる「中国にも謝々、台湾にも謝々」発言につながっているのです。
弱気であることを国民には見せられないから「国益ベースですべての国とつきあう」とか言っていますけどね。
それをアメリカは「覆せ」といっているわけです。
「おまえらが同盟を結んだのはアメリカなのだから、アメリカのアジア戦略につきあうべきだ」っていわれていると。
それに反対するなら同盟を破棄するくらいの気概を見せろって話ですわな。
同じ区域で起こる戦争に「一切協力しないし、駐留している米軍も動かすことを許さない」なんて言っている同盟国が必要なのかってアメリカだって考えるでしょ。
さて、イ・ジェミョンとトランプ、同じようなポピュリストとして当選した大統領です。
どのような結果になるのか。イ・ジェミョンは「屏風」となってしまうのか。
けっこう楽しみではありますね。 』