迫るロシアの敗北、振り子は徐々にウクライナ有利に
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『2025.07.09
戦況が膠着しているのは実は両軍の戦力が釣り合っているという事
https://www.bbc.com/japanese/articles/czdvjz1d4deo ab15a4e0-5955-11f0-b5c5-012c5796682d.jpg
両軍の本当の戦況
ロシア軍がウクライナに侵攻したのは22年2月だったので3年半が経過し、紆余曲折を経ながら戦争は継続されている
2国間の戦争が続いているということは両軍の戦力が拮抗している、同じ程度であるというのを意味し、これは戦略ゲームをやる人には理解できるでしょう
いわゆる短期決戦で他国を占領するには3倍以上の兵力差があるか兵器の性能などが圧倒的に有利でなくてはならない
通常は攻め込む側が戦場から遠いので距離に比例して戦力が低下する法則が働き、この場合ロシアは他国に出兵するので何割か戦力は低下します
「ロシア軍は圧倒的な兵力を持っている」という反論があるでしょうが、それを含めても3年以上戦争が続いて膠着しているということは「両軍の戦力は同じ程度である」という証明になります
言い換えるとロシア軍は圧倒的な兵力をウクライナに投入し続けているのに、そのほとんどは戦死するか障碍者になって帰国しています
ロシアのプーチンは側近数名だけで侵攻を決定し、「24時間以内に無抵抗でキエフを占領できる」という進言を信じていたそうです
その根拠はウクライナ人には愛国心がなく兵士は戦意がなく、ロシア軍が隊列を組んで前進すれば大半が投降するだろうというものでした
これは根拠のない話ではなく侵攻前のウクライナやウクライナ軍は「ろくでなしの集団」と言った方が良く、実際侵攻後に多くの若者が他国に逃亡した
だが初戦のキエフ攻防戦で守備隊が勝利するとウクライナ軍の志願者が殺到し、その後ロシアが攻勢に出ると兵役忌避者が増えて志願者はいなくなった
ウクライナ人はこんな風にムードに流されやすい面があり、初期の米軍の援助物資は米軍の調査では「8割が途中で横流しされた」そうです
ロシア軍の弱さを日本人は日露戦争やノモンハン事件で知っているが、対戦相手のウクライナ軍も相当に酷く、日本人が期待したような「愛国心の強い精鋭集団」などではなかった
戦時経済はイカサマ経済
米英や軍事評論家の分析によるとロシア側は100万人以上が死傷しすくなくとも30万人前後が戦死、ウクライナ側の死傷者はその1/3程度だろうと推測している
つまりウクライナ軍はロシア軍の3倍強いのだが、ロシアの兵力や人口や国力が3倍以上大きいので、両軍は拮抗し戦争が続いているのです
ウクライナとロシアには際立った違いがありウクライナは西側先進国のほとんどから軍事や非軍事の援助を受けていて年々蓄積されている
最初のウクライナ軍の装備はソ連が置いて行った40年前の兵器と、バイデン政権が置いて行った「スティンガー」「ジャベリン」だけだった
だが欧州やアメリカの軍事援助や日本の非軍事援助が3年間続いたので、今では西側最先端の軍事ドローンを国産してモスクワを爆撃するほどになった
対するロシアは西側先進国のほとんどから経済制裁を受けていて、軍事援助をする国は一つもなく、北朝鮮とイランは取引として軍事協力している
北朝鮮はロシアが核開発やミサイルや潜水艦の技術援助するのと引き換えにミサイルや兵士を提供し、イランは金や資源や技術と引き換えにドローンを提供した
中国は「兵器」の提供を頑として拒んでいて、中国がいかに西側諸国からのこれ以上の制裁を恐れているかが分かる
一方で中国は非軍事援助つまり民生機器の多くをロシアに輸出していて、ロシアの兵器の多くは中国製の機械で製造されていると思われる
最初ロシアの軍事技術が質量ともに圧倒的に優勢だったが西側の援助を受けるウクライナが徐々に有利になり、最近の「空中戦」は互角かウクライナ優勢になっている
だが地上戦では圧倒的に人数が多いロシアが優勢で、「占領」とは兵士がそこに留まることを差すので占領面積ではロシアが圧勝している
ロシア経済を支えているのは中国による支援とトランプによるロシア擁護で、戦時経済というトリックによってGDPは拡大している
戦時経済とは毎日戦車を1台生産して戦場に送って翌日破壊されても、その戦車にかかったお金はGDPに算入されてロシアは豊かになった事になります
戦時中の日本は寺の釣り鐘まで回収して兵器にして戦場で浪費したが、数字上は経済成長した事になっていました
こんなイカサマが戦時経済なので数字は大きくなっていても実際のロシアはどんどん貧しくなり戦争を継続できなくなっている筈です
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