トランプ氏vs司法、対立深まる 最高裁長官が異例の反論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18CYN0Y5A310C2000000/
『【ワシントン=芦塚智子】米国のトランプ大統領は18日、戦時法である「敵性外国人法」に基づく不法移民の国外追放を一時差し止める命令を出した連邦地裁の判事について、SNSで「弾劾すべきだ」と主張した。ロバーツ連邦最高裁長官は同日、異例の声明を発表してトランプ氏の弾劾要求に反論した。トランプ政権と司法の対立が深まっている。
最高裁長官「弾劾は適切な対応ではない」
トランプ氏は同日、首都ワシントンの連邦…
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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
分析・考察 最高裁長官「気に入らない判断をした裁判官の首をはねる代わりに、控訴・上告して自分の正当性を訴えるのが、我々がたどり着いた少しはましな知恵なのだよ(意訳)」
もとより司法は常に不完全で、改善点はあります。それでもこの最高裁長官の発言は、ほとんどどんな国の政治・社会の教科書にも載っている、近代政治の基本でしょう。そして大統領の発言は、ほとんどの暴君が過去にして来たことです。
大統領選から4ヵ月あまり。米国は早くもここまで来ました。果たして国民がここで踏みとどまれるか、でしょう。
トランプ政権 』