韓国憲法裁、「弾劾への判断」はいつになるのか。今週末か、それとも月を超えるのか……どちらにせよ社会の分断は深まり、混沌となっていく模様
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『2025年03月17日 カテゴリ:ユン・ソンニョルコメント:(30)
タグ: 弾劾 憲法裁判所 戒厳令 ユン・ソンニョル イ・ジェミョン 大統領選挙2025
韓国憲法裁の熟考の中、「尹大統領宣告日」推測が乱舞…与党「4月初め」 野党「今週」(中央日報)
憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾事件に対して歴代最長期間の熟考を繰り返しながら、法曹界と政界では宣告日をめぐる各種推測が乱舞している。16日基準で尹大統領弾劾審判は昨年12月14日の訴追から93日目となり、従来の最長期間である盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の弾劾審判期間(91日)を超え、連日記録を更新している。先月25日の弁論終結以降、裁判官の評議だけで4週目に入った。
共に民主党など野党は「今週中の宣告」を予想している。当初の3月上旬・中旬という予想が外れたものの、憲法裁が「最優先審理」という立場を明らかにしただけに速度を出すと期待している。今週中に出る場合、通常2、3日前に期日を指定した慣例からみて19-21日中の宣告が有力だ。18日には朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官の弾劾審判弁論期日が予定されている。
A裁判官が知人との約束を23日以降に延期したという「噂」も根拠に提示された。野党および法曹界に詳しいある関係者は「A裁判官が知人と当初13日だった約束を取り消して『23日(日曜日)以降に会おう』と話した」とし、この伝言を根拠に「宣告は来週に持ち越されるだろう」と推測した。この関係者は「尹大統領の拘束取り消しが変数になったが、ひとまず1週ほどだけ延期した」とし「23日前の今週中に宣告が出るようだ」と話した。ただ、A裁判官の23日以降の約束延期が事実だとしても、追加で延期する可能性もあるため宣告日と見ることはできない。
与党側は宣告日がさらに遅れるとみている。保守陣営は弾劾審判初期から「5(認容)対3(棄却)」を主張してきたが、「実際に棄却される可能性が可視化すると、文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁判所長権限代行が認容票を増やす馬恩赫(マ・ウンヒョク)裁判官候補の任命のまでひたすら待っている」というのが主張の骨子だ。弾劾審判は6人以上の裁判官が認容側に立ってこそ罷免される。
(引用ここまで)
ユン大統領に対する憲法裁の弾劾認容・棄却がいつ言い渡されるのか、ちょっと紛糾しています。
当初は14日前後ではないかとされていました。
これはパク・クネ大統領の弾劾案可決から91日であったこと前例を考慮して、90日前後で判断が下されるのではないかとの憶測があったためです。
実際にはその直前にユン大統領の釈放もあって実現せず。
次には今週の20、21日頃ではないかともされています。
ただ、ユン大統領以外のハン・ドクス首相等への弾劾案も可決されており、それらの審議もあるために長引くのではないかとの憶測も流れています。
どちらにせよ最大で180日以内に判断が下されることが決まっています。6月よりも前には結果が出るのは間違いない。
イ・ジェミョンに対する公職選挙法違反の高裁判決(26日予定)よりも前なのか後なのかもポイントになると思われます。
あ、中央日報は「ノ・ムヒョン元大統領の弾劾審判期間(91日)」としていますが、翻訳ミスか大元が間違っているかしていますね。ノ・ムヒョンのそれは60日ほどでした。
91日なのはパク・クネのはず。
どちらにせよ結果は「認容(ユン大統領の失職)」となるでしょう。
ユン大統領の戒厳令発令は憲法違反であり、もはや大統領職を続けるべきではないと判断されるはずです。
現在、大法官(最高裁判官に相当)は8名で、このうち6名以上が弾劾に賛成すれば失職となります。
大法官には中道派や保守派もいますが、今回の国政混乱は座視できないとの判断になるでしょう。
ただ、宣告が長引いているのは全員賛成ではないからかもしれません。
前回のパク・クネ弾劾は国民含めて大多数が「これ以上大統領職を続けさせるべきではない」との認識だったのですが。
今回は党支持率を見てもそこまで一色に染まっているわけではありません。
韓国政党支持率 与党39.0%・最大野党44.3%(聯合ニュース)
前週は与党が上となっていましたが、今回はまた再逆転。
ちょっとしたきっかけでいくらでも与野党への支持率が変わりうる状況にあるのです。あくまでもどちらかに一辺倒って状況ではありません。
認容、棄却のどちらの結果となってもさらに分断は深まり、韓国社会は混乱の度合いを増すでしょうね。
前回のパク・クネ失職の際にはデモなどで4人が亡くなりましたが、今回はどうなることやら……。』