3-10に米連邦議会に対して、ウクライナ軍のパフォーマンスについての報告書が提出された。
https://st2019.site/?p=22920
『U.S. Naval Institute Staff による2025-3-11記事「Report to Congress on Ukrainian Military Performance and Outlook」。
3-10に米連邦議会に対して、ウクライナ軍のパフォーマンスについての報告書が提出された。
まず兵員だが、宇軍の将兵の平均年齢は40歳だ。
※これはまったく新しい社会実験だ。
ベトナム戦争に従軍した米兵の平均年齢は19歳だった。その経験が70年代の米国社会を彩った。
2000年代のイラクとアフガンでは、米兵は全員志願者なので、平均年齢が10歳以上高くなったはずだ。その体験は、直近10年の米国社会に反映されている。
しかし、40歳の男たちが長期戦争をくぐり抜けた社会は、まだ存在しない。それがどのような社会になるのか、要注目だ。
宇軍は師団以下級の幕僚の教育が追いつかないので、下級部隊の指揮・幕僚勤務を、上級部隊の幕僚が面倒見てやらねばならない。このため、ディシジョンが遅くなる。なおかつ、軍隊が中央集権的となり、末端のイニシアチブが活きない。
宇軍は、「軍」のすぐ下を多数の「旅団」とする機構改革を考えている。つまり、組織図から、「師団」を省略してしまう。
しかし、新編旅団があまりにもお粗末なので、最近は反省し、やたらに新編をしないで、むしろ既存の旅団に新兵を送り込んで補強するように変わった。 』