トランプ外交動かす「不動産王」 プーチン氏と3時間交渉
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20DZC0Q5A220C2000000/
『2025年2月21日 6:38 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
渡部恒雄さんの投稿
渡部恒雄
【ワシントン=飛田臨太郎】トランプ米政権の外交でスティーブ・ウィットコフ特使が急速に存在感を高めている。中東担当の肩書でありながら、ロシアのプーチン大統領と会い、米ロ交渉を動かした。トランプ大統領の40年来の友人で同氏と同じ「不動産王」。伝統的な外交スタイルは軽視する。
2月中旬、ウィットコフ氏はロシア・モスクワでプーチン氏と向き合った。トランプ氏は2人が「かなり長いこと、3時間くらい」話し合っ…
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渡部恒雄
笹川平和財団 上席フェロー
ひとこと解説 アメリカの外交の歴史をみれば、ジェームズ・ベーカー国務長官(ブッシュ父政権)のようなビジネス出身の弁護士資格を持つ人物が、友人の大統領のために、重要な外交を担うことはそれほど不自然ではありません。ただし、トランプ氏のビジネスの弁護士を務めた経験もあるウィトコフ氏は、おそらくトランプ氏個人の利益のために動いており、米国の長期的な国益や国際秩序の維持のような優先順位は低いのだろうと想像します。とはいえ、トランプ氏のようにかなり性急に答えを急ぐ性格の人物と比較して、ウィトコフ氏のような海千山千の弁護士・ビジネスマンのほうが、ウクライナや中東での難しい外交交渉には向いているとは思います。
トランプ政権 』