動き出した戦争終結へのアプローチ、米露は停戦、選挙、署名の3段階を検討
https://grandfleet.info/us-related/approach-to-end-the-war-underway-us-and-russia-consider-three-stages-ceasefire-elections-and-signatures/
『2025.02.19
米国とロシアは戦争終結に向けたウクライナ抜きの交渉を18日に開催、Fox Newsは「両国が3段階(停戦、選挙、最終合意への署名)の戦争終結プロセスを検討している」「両国はゼレンスキー再選の可能性は低いと見ている」と報じ、ウクライナ側の交渉者変更を期待しているのかもしれない。
参考:US-Russia talks in Saudi Arabia last nearly 5 hours – Key results
参考:Press release on Russia-US consultations
参考:France convenes second meeting on Ukraine with other Europeans, Canada
参考:Зеленський затвердив санкції проти Порошенка, Коломойського та інших
参考:Порошенко відреагував на санкції РНБО: Колосальний удар по внутрішній єдності
参考:Из ОП мне предлагали условие, при котором я не имел бы проблем с санкциями – Порошенко
参考:Prezydent Duda zabiera głos po spotkaniu z wysłannikiem Trumpa
参考:US will not lower troop numbers in eastern Europe, Polish president says
この件に関する関係国の動きは非常にダイナミックで、この先の展開がどうなるのか本当に予想もつかない
米国とロシアは戦争終結に向けたウクライナ抜きの交渉を18日に開催し、米国のルビオ国務長官は交渉後「今日の会議は長く苦しい旅路の第一歩だった。どのような紛争も終わらせるためには当事者の譲歩が必要で、その譲歩が何なのかを調整して決定する必要がある」と述べ、戦争終結に向けた劇的な展開はなかったものの「外交ルート正常化のためワシントンとモスクワの大使館職員数を侵攻以前の水準に戻すこと」で合意。
ロシアのラブロフ外相も交渉後「両国は大使承認手続きの迅速化や戦争終結プロセスを出来るだけ早く確立することで合意し、外交活動の障害となっている人為的障壁の撤廃についても近々協議を行う予定だ」「我々は米国が提案したエネルギーシステムへの攻撃停止を拒否した」「我々は民間向けのエネルギーシステムを危険に晒したことは1度もない」「我々が攻撃しているのはウクライナ軍に関連したものだけだ」と述べたが、Fox Newsのホワイトハウス担当記者は18日「両国は3段階の戦争終結プロセスを検討している」と報じた。
複数の外交筋は「停戦、選挙、最終合意への署名で構成される3段階のプロセスを検討中で、両国は大統領選挙の実施が重要だと考えている」と、ハインリッヒ記者も「ロシア人は公正な選挙の実施、ウクライナ人は親露的な傀儡大統領の誕生を懸念しているため論争に発展するのは確実だ」「米当局者はニュアンスを和らげ『選挙実施は協議の一部になるかもしれないが今ではない』と語った」「プーチンは選挙を実施すれば親露的指導者が誕生すると確信し、トランプも親露的指導者の誕生を含めた如何なる結果も受け入れる用意があり、ゼレンスキー再選の可能性は低いと考えている」と明かし、米露はゼレンスキーの退場を望んでいるのだろう。
出典:Петро Порошенко
ゼレンスキー大統領も選挙実施への圧力を認識しているため、今月12日「ポロシェンコ前大統領、メドヴェドチュク元議員、オルガリヒのコロモイスキー、ジェバゴ、ボゴリュボフに制裁を課す安全保障会議の決定を承認した」と発表、ポロシェンコ前大統領は自身への制裁について「侵略者に対する最大の武器=国内団結に大打撃を与える行為だ。安全保障会議の決定は違憲であり政治的動機によるものだ。彼は任期中の責任を問われる側で、それを前任者のせいにすべきではないし、彼への疑問は十分すぎるほどある。国民は疑問に対する説明を要求するのは確実だ」と主張し、ウクライナ国内でも選挙に向けた政治闘争はすでに始まっている。
フランスのマクロン大統領や英国のスターマー首相らは欧州抜きの戦争終結に向けたアプローチに抵抗するため「団結」を呼びかけているものの、主要7ヶ国はウクライナへの平和維持軍派遣について合意できず、マクロン大統領は「2回目の協議を19日に実施する」と発表したが、ポーランドのドゥダ大統領はケロッグ特別代表と会談後「戦争終結に向けたトランプ大統領の取り組みを信頼する」と称賛し、米国側も「東欧駐留の米軍削減はない」と約束し、2回目の協議前にポーランドの立場は欧州から米国に大きく傾いてしまった。
出典:President of Ukraine
この件に関する関係国の動きは非常にダイナミックで、ウクライナや欧州を無視した戦争終結へのアプローチも本格的に動き出しており、これまで絶対的だったゼレンスキー大統領の政治的立場にも変化が生じているため、この先の展開がどうなるのか本当に予想もつかない。
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※アイキャッチ画像の出典:МИД России
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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 75 』