トランプ氏、ガザ住民移住迫る ヨルダン国王は明言せず

トランプ氏、ガザ住民移住迫る ヨルダン国王は明言せず
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『2025年2月12日 5:59 [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
渡部恒雄さんの投稿
渡部恒雄

【ワシントン=坂口幸裕、ロンドン=岐部秀光】トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスでヨルダンのアブドラ国王と会談した。パレスチナ自治区ガザの住民受け入れを迫った。アブドラ国王はエジプトを含む関係国と協議して決めると述べるにとどめた。

2000人ほどの子どもは受け入れ

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で壊滅的な打撃を受けたパレスチナ自治区ガザの住民を巡り、トランプ氏は恒久的に他の地域に移住す…

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席フェロー

分析・考察 ヨルダン国王とトランプ大統領の会談は、トランプ氏は、ディール外交の材料を、日本、カナダ、メキシコ、EUなどのような米国が財政赤字を抱える通商関係だけでなく、対外援助にも求めていることが、よくわかります。トランプ政権の政府効率化省トップのイーロン・マスク氏が、USAID(対外援助庁)を閉鎖して国務省の吸収に動いていますが、政府の効率化と「官僚国家の解体」に加えて、トランプ氏にディールの材料を与えるという目的も兼ねているのでしょう。このような外交は、長期的には米国への信頼性を低下させることになるはずですが、そのような説得をトランプ氏にしようとする人は政権内にはいないのでしょう。

トランプ政権 』