パナマ運河、トランプ氏なぜ奪還宣言? 米国翻弄の歴史
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB0759X0X00C25A2000000/
『2025年2月10日 5:00 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
渡部恒雄さんの投稿
渡部恒雄
太平洋と大西洋を結ぶ海上交通の要衝であるパナマ運河を巡って米国と中米パナマが対立している。トランプ米大統領は米国の船舶が不法な通航料を払わされており、中国の影響力を受けていると主張する。対立の背景には何があるのか。
ルビオ米国務長官は1〜2日、パナマを訪れてムリノ大統領と会談したほか、運河を視察した。国務省は5日、パナマ政府が米政府の艦船通航料を免除することに同意したと発表したが、ムリノ氏は「虚…
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渡部恒雄
笹川平和財団 上席フェロー
ひとこと解説 この記事が指摘するように、米国にとってパナマ運河をコントロールすることは、自国の経済と安全保障のために死活的な利益であり、軍事力行使も躊躇しないということを理解する必要があります。1989年12月、ブッシュ(父)政権は、当時のパナマの実質的指導者であるノリエガ将軍打倒のために当時パナマに駐留していた米南方軍と、米本土からの降下部隊を投入して、パナマ軍と激しい市街戦を展開してノリエガ将軍を逮捕して、米国内のマイアミ連邦地裁で麻薬密売の罪で拘禁40年の判決を下しました。国際法を逸脱した行為ですが、トランプ政権よりは国際協調的だと考えられるブッシュ(父)政権ですら、このようなことを行うのが現実です。https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1201K_S1A211C1000000/
トランプ政権 』