ノリエガ元将軍、22年ぶり帰国 パナマ(2011年12月12日 )

ノリエガ元将軍、22年ぶり帰国 パナマ(2011年12月12日 )
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1201K_S1A211C1000000/

『2011年12月12日 10:33

【サンパウロ=檀上誠】パナマの元独裁者で、1989~90年の米国パナマ侵攻時に拘束されたノリエガ元将軍(77)の身柄がパナマ政府に引き渡され11日、約22年ぶりに帰国した。米国で麻薬取引などに関わる罪で服役後2010年にフランスに引き渡され、資金洗浄などの罪で服役していた。

パナマの裁判所は元将軍が反体制政治家らの殺害に関与したとして、本人不在のまま60年以上の禁錮刑を宣告。パナマ政府はフランス政府に、国内の裁判結果に基づいて収監するために引き渡しを求めていた。

元将軍はマドリードからの民間機でパナマ市の国際空港に到着。厳重な警備の中、治安当局のヘリコプターで移送されパナマ運河近くの刑務所に収監された。

米国のパナマ侵攻は独裁政権の崩壊と民主化につながった一方、独立国に侵攻して拘束した人物を米国内法に基づいて裁いた手法に対して当時、中南米諸国から批判が上がった。』