DeepSeek、悪意ある質問にも回答 マルウエア作成法も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2930Z0Z20C25A1000000/
『2025年1月31日 5:00 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
福井健策さん他1名の投稿
福井健策柯 隆
低コスト生成AI(人工知能)の開発で話題を集める中国のDeepSeek(ディープシーク)に、サイバーセキュリティー面の懸念が浮上している。専門家は他社製品に比べ不正利用を防ぐ仕組みが不十分で、マルウエア(悪意のあるプログラム)の作成などが可能だと指摘する。サイバー攻撃やテロに悪用されるリスクがある。
「今のところ生成されるマルウエアの精度は低いが、AIの性能が高まればサイバー攻撃への転用リスクは…
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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
分析・考察 こうしたフォローアップの記事は大切ですね。3点、感じました。
第一に、マルウェアを作れてしまうというのは、社会や他者にとってのリスクであって悪用したい利用者にとってはリスクではないので、危険なユーザーの利用は止まらないだろうということ。
第二に、他方、虚偽回答を含めて社会リスクへの対応が出来ていない場合、今後運用されるEU「AI法」などの、巨額罰金を含む域外制裁を受ける可能性があるということ。
最後に、規約の「準拠法」と「管轄」は重要です。日本のユーザーがひどい被害にあっても、実質的な救済は受けられない可能性も高いし、中国法による予想外の影響があり得るためです。 』