トランプ氏、旅客機・ヘリ衝突「生存者なし」 67人絶望

トランプ氏、旅客機・ヘリ衝突「生存者なし」 67人絶望
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『2025年1月31日 7:24

旅客機とヘリコプターの衝突事故について記者会見で説明するトランプ米大統領(30日)=ロイター

【ワシントン=共同】米首都ワシントン近郊の空港付近で29日、小型旅客機と陸軍ヘリコプターが衝突した事故で、トランプ大統領は30日、記者会見し「生存者はいない。恐ろしい悲劇だ」と述べた。旅客機の乗客60人と乗員4人、ヘリの3人の計67人について生存を絶望視し、救助から遺体収容に活動を移したと発表した。消防などは28人の遺体を収容した。

旅客機事故としては2009年2月、東部ニューヨーク州バファロー近郊への墜落で計50人が死亡したのに続く規模で、01年11月にニューヨークで計265人が死亡した墜落以来、米国で最悪の被害となった。

トランプ氏は今回の原因は特定できていないとしながらも「私は非常に強い意見を持っている」と述べ、ヘリが旅客機と同じ高度で飛行していたと指摘。「ヘリ操縦士に問題があった」「管制官の警告が遅かった」と批判した。米国家運輸安全委員会(NTSB)や米連邦航空局(FAA)、国防総省が原因究明を進める。

バイデン前政権でFAAが多様性・公平性・包括性(DEI)重視を推進し「重度の知的障害や精神障害を持つ人々の雇用を進めた」と批判。こうした政策が事故を防げなかったことの背景にある可能性を主張したが、根拠は示さなかった。

事故は29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、中西部カンザス州ウィチタから首都近郊のレーガン・ナショナル空港に向かっていたアメリカン航空の子会社が運航するボンバルディア機が滑走路に進入しようとした際、陸軍ヘリ「ブラックホーク」と空中衝突。いずれも近くのポトマック川に墜落した。

日本人が搭乗していたとの情報はない。

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