DeepSeekは「灰色の白鳥」か NVIDIA株は急反発

DeepSeekは「灰色の白鳥」か NVIDIA株は急反発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28E330Y5A120C2000000/

『2025年1月29日 7:16 [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
柯 隆さんの投稿
柯 隆

28日の米株式市場で米AI半導体大手エヌビディア株が急反発した。中国の人工知能(AI)企業のDeepSeek(ディープシーク)による低コスト生成AIモデルの開発で、前日に時価総額の91兆円を喪失していたが、きょうは買い戻しが優勢になった。ディープシークを巡る市場の目線が定まらないなか、同社を「グレースワン(灰色の白鳥)」と見なす向きも出てきた。

エヌビディア株は反発し、9%高の128ドルで取引を…

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員

別の視点 最初にDeep Seekのニュースをみたとき、偽りかと思った。AI開発を行っている中国人エンジニアに聞いてみたら、「本物」といわれた。なぜDeep Seekはこの開発に成功したのだろうか。最先端の半導体が手に入らないため、計算方法を改善するしかないといわれた。アメリカの開発チームは潤沢な資金と最先端の半導体を手に入れるので、逆に驕りが出てきた。では、なぜ日本では、最先端のAIが開発されていないのだろうか。日本の開発体制は伝統製造業に適している。ピラミッド型の体制だからである。しかし、AI開発は20大の天才が中心になる。日本では、長老が君臨するシステムでは無理であろう
2025年1月29日 7:56 』