トランプ氏、DeepSeekを評価「安価なのはよいこと」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN280QF0Y5A120C2000000/
『2025年1月28日 9:56 [会員限定記事]
【ワシントン=八十島綾平】トランプ米大統領は27日の演説で、中国の人工知能(AI)企業であるDeepSeek(ディープシーク)の低コスト生成AIモデルについて「安価な方法があるのはよいことだ」と評価した。
あえて前向きな姿勢を示すことで「米国の優位が失われる」という金融市場の不安を打ち消そうとした可能性がある。
ディープシークへの直接の言及は初めて。トランプ氏は演説で「ここ数日、従来よりも安価な…
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『トランプ氏は23日、バイデン前政権が導入した安全性重視のAI政策を破棄する大統領令に署名した。AI分野における米国の「世界における優位性」を維持、強化するために、半年以内に行動計画を策定するよう指示した。
従来、生成AIの開発には先端半導体や電力、学習データなど大規模な「計算資源」が必要だとされてきた。
ディープシークが同等の性能の生成AIを低コストで開発したと伝わり、27日の米金融市場では米国の優位が揺らぐとの不安が広がった。AI半導体大手エヌビディアの株価は17%安、アルファベットも4%安とAI関連が大幅安となった。
トランプ氏は一連の発言で、安全性より競争を重視する自らのAI政策をアピールするとともに、競争に前向きな姿勢を示すことで市場の動揺を収めようとしたとみられる。』